レンジ練習もラウンドもなし!? JGAナショナルチームの“打たない”ゴルフ力向上メソッド【合宿潜入】

日本ゴルフ協会(JGA)が派遣する海外試合の日本代表選手団を選考する場である「JGAナショナルチーム」の合宿がメルボルンにあるオーストラリアンゴルフセンターにて始まった。松山英樹や古江彩佳など世界で活躍する選手を多数輩出する“ナショチの強さ”の秘密を探すために、この合宿に潜入。今回は“ボールを打たない”セッションにフォーカスする。
ナショナルチームの合宿のスケジュール表には、ショートゲームやスイング解析、フィジカルトレーニングなどが並び、レンジでボールを打つだけの時間は確保されていない。「レンジでボールを打つことは日本でもできる。オーストラリアの硬い地面からのアプローチや、ここに来ているコーチとのセッションなど、この施設だからできることに集中してほしいという狙いがあります」とJGAの競技者育成担当、長嶋淳治氏が教えてくれた。

今日は2015年の「全米プロ」を含む米ツアー通算13勝のジェイソン・デイ(オーストラリア)などのメンタルサポートをしているニール・スミス氏のオンライン講習を開催。ニール氏は、自分のバックボーンについて話し終えると、人気ラッパー・エミネムの『Lose Yourself』を流すように指示。曲が流れ終わると、「一生に一度きりのショットだと思って集中することが大切。そう考えて打ったショットは、ミスをしてしまっても学びがある。ミスをストレスに感じるのではなく、自分の成長につなげてほしい。この“グロースマインド”というものをみんなに身に付けてほしい」と、歌詞からゴルフに大切なマインドについて語った。

ナショナルチームのヘッドコーチを務めるガレス・ジョーンズ氏はこれに加えて「ナサ(畑岡奈紗)、ケイタ(中島啓太)、リョウ(久常涼)らは、200ラウンド以上の自分のショットを記録している。思うような結果が出ないときも。やるかやらないかは自分次第だが、世界で結果を残している選手は、失敗を次に生かしている」と、ナショチOB・OGの実名を出してその重要性を訴えると、選手たちも納得の表情を浮かべていた。

最後にスミス氏から、「定期的に【1】良かった維持すべきこと【2】失敗したり満足できなかったりした改善させたいこと【3】これからプレーするコースの情報とそれに対してどういうプランで攻めるか の3つをメモしてほしい」と、上達につながるメモの取り方も伝授。ボールを打つこと以外の小さな積み重ねも必要不可欠。一般ゴルファーも今日からマネできるので試してみてはいかがだろうか?

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