“世界一”に向けて再出発!…森保一監督も決意新たに「2、3チーム分くらい作れるように選手層を厚くしていきたい」

 日本代表は20日に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第7節でバーレーン代表を2-0で下し、8大会連続8回目の本大会出場を決めた。

 大観衆が詰めかけた『埼玉スタジアム2002』でワールドカップ出場をかけた大一番に臨んだ日本は、5-0で快勝した前回対戦時から大きく変貌を遂げたバーレーンに苦戦したものの、66分に途中出場の鎌田大地が先制ゴールを挙げると、87分には久保建英が追加点をマークし、2-0で勝利。勝ち点を「19」まで伸ばし、日本代表史上最速となる3試合を残しての本大会出場を決めた。

 森保一監督や選手たちが本大会の目標として掲げるのは優勝だ。しかし、過去7大会の最高成績はベスト16。カタールで行われた前回大会はグループステージでドイツ、スペインを撃破したものの、ラウンド16でクロアチアに敗北。“死の組”を首位で突破し世界を驚かせながらも、2002年、2010年、2018年に続いてまたもや“ベスト8の壁”に阻まれ、涙を呑む結果となった。

 過去の最高成績を大きく上回る優勝に向けてはチーム、個人のレベルアップが必要不可欠。本大会開幕までは残り1年3カ月、この準備期間をいかに活用するかが北中米の地での結果を大きく左右することになるだろう。森保監督も「どこというポイントはありますが、すべてを上げていかなければならないと思っています。選手は個の力を伸ばす、チームとしては攻撃のバリエーションを増やす、私自身も選手をより生かすための力を付けていかなければならないと思っています」と認めている。

 本大会出場は決まったものの、最終予選ではサウジアラビア、オーストラリア、インドネシアとの対戦が残っており、その後は強化試合での調整が続いていく。森保監督は、レギュレーション変更に伴って本大会の最大試合数が「8」に増えたことを念頭に「2、3チーム分くらい作れるように選手層を厚くしていきたいと思います」と明言。その上で今後の強化策については次のようにコメントした。

「ワールドカップで8試合戦っていくためには、レベルの高い選手がいて、すべての選手がスタメンで出場できる。途中から出ても試合を決める、閉める、コントロールするなど局面にあったプレーができ、チームのギアをさらに上げることができる同等レベルの選手をチーム作りの中で増やしていきたいと思います」

「これまでもその意図を持ってチーム作りはしているつもりですし、色々なチャレンジをしながら選手層の幅を広げることはしていきたいです。ただ、試しすぎて、大切にしなければならないチームの根幹の部分が崩れてしまわないように、これまでやってきたことを積み上げていくことが大事だと思いますので、積み上げの中でできるチャレンジということで選手たちを見ていきたいと思います」

 今の代表チームには欧州5大リーグのクラブに所属している選手も多く、欧州最高峰のチャンピオンズリーグ(CL)で日本人選手の活躍が見られるケースも少なくない。森保監督は「代表は与えられるものではなく掴み取るもの。かなり高いレベルに来てもらわなければチャンスを掴み取れないというところで、選手たちの活躍にも期待していきたいと思います」と語った上で、々のレベルアップへの期待を語った。

「CLを戦う時には8試合以上の連戦になることもあります。ワールドカップと同じインテンシティーやプレッシャーの中で日常の戦いをする選手が多くなることが、代表ではなかなか強化できない中で選手には見出して欲しいと思います」

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