ブンデスで18年ぶり珍事…バイエルン、ドルトムント、レヴァークーゼンが揃って敗戦

 8日に行われたブンデスリーガ第25節で、同リーグを代表する3つの強豪が揃ってホームで敗戦。データサイト『Opta』によると、バイエルン、ドルトムント、レヴァークーゼンが同じ節で敗れたのは、2006-07シーズンの第20節以来、18シーズンぶりの出来事になったようだ。

■バイエルン 2-3 ボーフム

 首位バイエルンは16位ボーフムと対戦。日本代表DF伊藤洋輝が先発出場したバイエルンは、ラファエル・ゲレイロの“ドッペルパック”(1試合2得点)で2点を先行したものの、前半にジョアン・パリーニャが退場してしまう。数的不利のなか2点差をひっくり返されて2-3で敗れ、リーグ戦11試合ぶりとなる今季2敗目を喫した。

 バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は試合後、「ボーフムにはおめでとう。私たちにとってはとても喜ばしくない結果となった。入りは良かったが、レッドカードを受け取るべきではなかった。とはいえ、10人だったとしても、私たちは勝つか、最低限引き分けるべきだった」と、結果への失望を隠さなかった。

■レヴァークーゼン 0-2 ブレーメン

 バイエルンを勝ち点差「8」で追いかける2位レヴァークーゼンは、12位ブレーメンに0-2で敗れた。さらに同試合で大黒柱のフロリアン・ヴィルツが負傷交代し、前半のみの出場にとどまったグラニト・ジャカやエドモンド・タプソバの状態も懸念されるなど、シーズン終盤戦に向けてダメージの大きい黒星となった。

 チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16のバイエルン戦ファーストレグ(●0-3)に続く敗戦となり、レヴァークーゼンの公式戦連敗は2023年5月以来の出来事に。同クラブのシャビ・アロンソ監督は「2連敗は私たちが慣れているものではない。この試合についてはできる限り早く忘れて、火曜日(バイエルン戦セカンドレグ)で起こり得ることを信じたい」と、切り替えを意識している。

■ドルトムント 0-1 アウクスブルク

 10位と低迷するドルトムントは、アウクスブルクを相手に1点が遠く0-1で敗戦。ニコ・コヴァチ監督は試合後、「今日は90分間、試合に勝ちたいという気持ちがまったく伝わってこなかった」と、選手たちのパフォーマンスを批判した。

「あまりに遅く、あまりに緩慢で、あまりに思慮が浅かった。チャンスも作れず、深みのあるプレーもできなかった。あれではブンデスリーガで勝つことはできない」

 また、ドルトムントのニコ・シュロッターベックは敗戦を受けて、「(今の)僕たちは決してトップチームではない。本来の位置にいれば、トップ4やトップ7について語る必要は生じない。今日のような試合があまりにも多かったからだ。それを自分たちで認めなければならない。ブンデスリーガではとてもとても難しいだろう(※リーグ戦順位から欧州カップ戦出場権を獲得)から、チャンピオンズリーグでパフォーマンスを発揮することを望んでいる」と語っている。

【ハイライト】バイエルン 2-3 ボーフム

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