「クジャクのダンス」西陣役・斉藤優(パラシュート部隊)、脚本家からのリクエストは「絶対にふざけないでほしい」現場で考察がすごいキャスト2人告白【インタビュー】

【モデルプレス=2025/03/07】女優の広瀬すずが主演を務めるTBS系金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(毎週金曜よる10時~)に出演しているお笑いコンビ・パラシュート部隊の斉藤優(さいとう・ゆう/46)。第7話の放送を前に、民放の連続ドラマ初出演の心境や共演者の印象を語った。

【写真】「クジャクのダンス」新キャラ2人登場 最新相関図

◆広瀬すず主演「クジャクのダンス、誰が見た?」

本作は、浅見理都の同名漫画を原作に、クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された山下心麦(広瀬)が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。父が遺した手紙には“冤罪”の文字が書かれており、事件の真相に迫るとき、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく。

瀧内は、検察庁“本部係”の検事・阿南由紀を演じる。第3話では心麦が春生の手紙を警察に渡していたことを知っていたり、第5話の終盤では謎に包まれている“リュックの男”と対峙し、心麦について話をしていたりと、裏がありそうな阿南。そんな阿南を演じるにあたって心がけていることや、印象に残っているシーンについて、さらには“リュックの男”についても語ってもらった。

◆斉藤優、藤本隆宏&絃瀬聡一の印象

― 本作への出演が決まったときの心境を教えてください。

斉藤:話を聞いたとき、サスペンス作品ということで、「僕で大丈夫かな?」と思いました。ただ僕と同じで福岡を中心に活動するゴリけんさんという芸人が、火曜ドラマ「Eye Love You」(2024年)に出演していたんです。そのときに肩で風を切るゴリさんを見てすごく悔しい気持ちになったんです…。なので、出演が決まってすぐにゴリさんに報告しました。そうしたら、「良かったやん」と一応喜んでいる感じの返信が来ましたけど、絶対悔しかったと思います(笑)。

― その「Eye Love You」には、本作で共演している絃瀬さんも出演されていましたね。

斉藤:「絃瀬くんも出るんだ」とも言われました。脚本家の金沢知樹さんやゴリさんも入っている「劇団わくわくロケット」が舞台「幽霊でもよかけん、会いたかとよ」(2024年)を東京でやったのですが、本作のプロデューサーや絃瀬くんが見に来てくれたんです。そこで絃瀬くんから「今度ご一緒するかもしれません」と言われたのですが、当時はまだ絃瀬くんが何者かよく分かっていなくて、ただただ色男だなと思いました。余談ですが、絃瀬くんが本作と同時期に奈緒さん(福岡県出身)とドラマを一緒にやっていて、そこで「斉藤さんも出ているんですよ」という会話をしたと聞きました。見てくれているか分からないですけど、きっと絃瀬くんが出ているから見てくれていたらいいなと思います。

― 今回、福岡出身の藤本さん、絃瀬さんと同じ刑事役として共演していますね。

斉藤:普段、福岡でお仕事をさせてもらっているので、ここまで初めましての方が多い現場は久しぶりでした。さらにドラマの撮影現場ということで緊張していたのですが、刑事チームが偶然にも福岡出身者ばかりだったので、共通点が多くとても助かりました。2人とも地元に戻ったら方言が出るみたいですが、撮影の合間に話しているときは役に集中していることもあり、方言は出てこないですね。いきなり刑事チームが方言で話し出したら面白いですけど、話が変わってきちゃいますよね(笑)。

◆斉藤優、脚本家から「絶対にふざけないでほしい」とリクエスト

― 西陣を演じるにあたって意識したことはありますか?

斉藤:真面目に芝居をするようにしています。事前に金沢さんから「絶対にふざけないでほしい」と言われていたこともあり真剣に演じるのですが、それが逆に皆さんのツボに入ってしまうみたいで。リハーサルでは監督もモニター前で笑っていたりします。僕はこの作品の中で、シリアスなシーンにスポイトで水を1滴垂らすくらいのユーモアを加える役割だと思っています。スタッフさんから「すごく面白かったです」と評価いただいても、調子に乗らないようにしていますね。オンエアを見てくれている(所属)プロダクションの社長からも「自然に芝居をしなさい。すごくいい感じだから調子に乗らないように」と言われていて。僕の性格も知っているので、「分かりました、1発かましてやります」と返事をしたら、「そういうところ。自然にね」と釘を刺されました(笑)。

― こだわったシーンを教えてください。

斉藤:気づいている人は少ないかもしれませんが、捜査本部で西陣が意見するとき、必ず秋貞のことを見て、秋貞がうんと頷いてから発言しているんです。そのシーンのリハーサルはスタッフさんたちが楽しそうですね。それでウケたなと思って、顔を作りすぎてしまうと、すぐに監督が走ってくるので、ナチュラルに演じるようにしています。

そんな西陣は撮影が進むにしたがってキャラクターが足されています。というのも、西陣はオリジナルキャラクターなので、キャラをつけたいとなったときに、毎回人に確認を取らないと発言できないキャラにしようということになったんです。監督さん、プロデューサーさん、金沢さんの中でそれぞれの西陣像があるみたいで(笑)。

― 第3話で赤沢がホワイトボードを叩いたときに落ちたマグネットを拾う西陣が印象に残っています。

斉藤:それは監督が「落ちたマグネットを拾う芝居を入れましょうか」と耳打ちしてきて(笑)。そういうことがいくつもあるんですが、カットされているものもありますね。監督に「これやりましょう」と提案されても、プロデューサーから「西陣はそれしないよ」と言われて、ちょっとケンカになりかけたことも(笑)。西陣の取り合いが行われてます。僕は違う土俵で、仕事をさせてもらっている身なので、皆さんに言われたことを一生懸命にやることを心がけています。西陣と一緒ですね。人の顔色を窺っているのかもしれません。

◆「クジャクのダンス」斉藤優の犯人予想

― ここまでの放送で斉藤さんの元に反響は届いていますか?

斉藤:福岡で街ブラロケをしているときに「出てたね」「すごいね」と言われたいんですが、一番多いのは「面白いね。で、犯人は誰?」と声をかけられますね(笑)。収録現場でも、スタッフさんや共演者からドラマについて聞かれますが、僕も皆さんと同じ情報しか知らないので、がっかりされますね。「いろいろ聞こうと思っていたのに!」って(笑)。皆さん考察していて、「赤沢の息子・守(野村康太)が怪しい」「春生(リリー・フランキー)、実は生きている?」などいろんな説が出てくるのですが、僕が「知らないですよ」と返すと、「逆に怪しい」って言われたり。街行く人、全員が刑事みたいです(笑)。

― 斉藤さんは誰が犯人だと思いますか?

斉藤:台本を読んだとき、金沢さんに「この人が犯人ですよね?」と聞いたら「お前、ド素人だな」と言われました(笑)。現場でも考察合戦があって、松風義輝役の松山ケンイチさんから心麦の父・春生が生きている説を聞いたとき「斬新やな」と思ったんですが、考えてみるとつじつまが合うので、すっかり乗せられて「春生が犯人かも」と思いましたね(笑)。絃瀬くんも考察がすごくて、話を聞くと「そうだな」と思ってしまいます。人の意見に流されまくってます(笑)。

― 「信じること」が本作のテーマですが、斉藤さんが何かを信じるときに大切にしていることは?

斉藤:僕は「自分の信じている人の信じているもの」を信じます。友達は少ないんですが、その友達が紹介してくれた人は信用する。税理士さんや病院を選ぶとき、新しいことに挑戦するときも、信頼する人に聞きます。もし騙されても仕方ないと思うくらい、その人たちを信じています。なんか僕って西陣誠みたいですね(笑)。

― 今後の見どころを教えてください。

斉藤:SNSで「西陣が怪しい」と言われていて、一時期トレンドにもなりました。そんな西陣ですが、8話、9話で事件の本丸に関わってきます。あと、9話の最大の修羅場で、西陣がとんでもないボケをするんですよ(笑)。無事カットされずにオンエアされるか…楽しみにしていてください!

(modelpress編集部)

◆「クジャクのダンス、誰が見た?」第7話あらすじ

“自分は林川歌ではない”と確信した心麦(広瀬すず)と新たな協力者の弁護士・鳴川(間宮啓行)。だが、二人は神井(磯村勇斗)から心麦の母子手帳の写真を見せられる。

そこには、手紙に名前のあった“阿波山京一郎”と“高畑まのか”の名前があった。心麦は松風(松山ケンイチ)と会いに行くことに。そこで心麦は封印されていた衝撃の家族の秘密を知ることになる。

そして、そのことによって真実の“代償”が容赦なく襲いかかる。

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