長野未祈は久しぶりの“完走” LPGA昇格へ切り開く道「今年は1勝を」

<セントラル・フロリダ選手権 最終日◇2日◇ウィンターヘイブンCC(米フロリダ州)◇6572ヤード・パー72>

長野未祈は最終日に1バーディ・3ボギーの「74」で回り、トータル2オーバー・62位タイで今季初戦を終えた。とはいえ、ショットの不調に苦しみながらも予選を通過し、右足のケガと向き合いながら“完走”。しっかりとした足取りで、新シーズンを踏み出した。

4メートルほどの渋いパットを決めてパーをセーブするなど、前半は耐えていた。だが、折り返し直後の10番で寄らず入らずのボギーを喫すると、14番から2連続ボギー。16番でやっとバーディを奪ったが、違和感がぬぐえないまま18ホールが過ぎ去った。

フェアウェイキープ率53.8%(7/13)、パーオン率66.7%(12/18)は3日間で最も低い数字。ショットメーカーは持ち味を生かせず、チャンスにつけられなかった。「悪い部分を直せなかった。(原因が)これかな、とかは試合の中で考えるようなことではない。集中もできなかった」。課題は明確で、ショットの修正が急務となる。

昨年10月に右足を負傷し、米2次予選会、日本の最終プロテストは途中棄権した。今週は練習ラウンドやプロアマ18ホール、そして本戦の3日間54ホールを歩き切った。

「歩いて1週間やるのも久しぶり。きょうは足が疲れてしまって、途中はストレッチしながら歩いていた。まだリハビリ中ではあるけれど、それときょうのスコアは別。来週末に向けて考え直したい」。ここから2連戦が続くが、練習などのペース配分もつかんでいきたい。

ゴルフのために18歳で米国の大学へ進学し、卒業後にエプソン・ツアーへ参戦。自らの道を切り開いてきた。「協力してくださる方がいないとできないので、その人たちのおかげ。こっち(米国)でやりたいという気持ちが強い」。人生の分岐点でこれまで様々な選択を行い、今年は“エプソン2年目”という舞台に身を置くことになった。

「去年は大学の試合も含めて優勝がなかったので、久しぶりに優勝がしたい。今年は1勝と(ポイントランキング)トップ10に入って来季のシードを獲ることが目標」。明るい笑顔をふりまく24歳。「楽しみです」と元気な声で今季を見据えた。(文・笠井あかり)

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