トップシニアプロのPWだけノーメッキのサビだらけ!? 何の意味があるの?

タイのレガシーゴルフクラブ(バンコク)にて、タイシニアPGAツアーの開幕戦「サンワード・シニア・チャンピオンシップ セキワ カップ2025」が開催。面白いギアを発見したので、詳細をレポートしたい。

レギュラーツアー通算6勝、そして昨年のシニアツアーで初優勝を果たした平塚哲二が使うのは、『プロギア01』アイアン。S20Cを使用した軟鉄鍛造モデルで、操作性と打感の良さを備える。ただ、PWだけがサビだらけなのだ。

「メッキが入っているとボールが滑る感じがするんですよ。雰囲気、雰囲気(笑)。もう20年以上やっている感じがありますね。ノーメッキの方が打感が柔らかくで、ラインが出せる感じがあるんです」(平塚)。

平塚以外にも下の番手をノーメッキにしているプロはいる。石川遼は昨年、9IとPWだけノーメッキだった。石川本人は「弾道測定器で測っても性能の差は分からないと思うんですけど、ボールが濡れていたり、フェアウェイがちょっとウェットな状況のときにはつかまってくれて、コントロール性が上がるかなという狙いと、思い込みです(笑)」と語っている。

また平塚は、ラフでノーメッキのメリットを感じている。「ラフでもボールが滑らずにスピンがかかる感じがあるんですね。ちょっと思い込みに近いですが、ずっと(ノーメッキ)使い続けていますね」(平塚)。

両者とも「思い込み」と表現しているように、メッキとノーメッキの差は本当に少ないのかもしれない。でも試合の緊張した場面で使うことを考えると、少しでも信頼度の高いクラブを入れておきたいもの。1本だけサビらだけのアイアンは、経験豊富な選手ならではのギアチョイスといえよう。

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