3人目どうする?迷ってるママに体験的アドバイス

子どもを持つというのは何人目でも一大事です。「もう1人欲しいけど難しいかな…」と迷っているママたちに。3人の子どもを育ててきた経験から「3人目もアリだよ」とお伝えしたいと思います。

1人目で知り、2人目で慣れ、3人目で悟る

わが家は現在長女は大学生、二女と三女は高校生…3人の子どもがいます。子育てはそろそろ終盤ですが「働きながら3人育てるなんて大変だったでしょう」とよく言われます。
そうですね、確かに大変でした。1人目、2人目も大変でしたが次女が赤ちゃんの頃はいわゆる「手のかからないタイプ」で、妊娠出産前は「2人も3人も変わらないだろう」「こっちは子育て経験者だし」と甘く見ていました。が子どもが3人になると現実は想像以上の修羅場でした。毎日子どもに振り回されてカラダがいくつあっても足りない日々。
でも、ものすごく大変だったのは一番下の子がイヤイヤ期を脱するまででした。そこから先は大人の言うことも理解できるので、年を追うごとに楽になっていった、というのが実感です。

きょうだいが多いと手を掛けてあげられない?

よく3人目を迷っているお母さんが言うのが「ひとりひとりに関わる時間が減ってしまう」「子育ての質が下がるのでは」ということ。
子どもが増えるほど、ひとりひとりに掛ける時間と労力などのリソースは間違いなく減ります。たとえば授乳。長女の時はしっかり抱っこして目を見てあげていたおっぱいを、三女の時は私が床に寝っ転がって添い乳体勢であげていたなど、ズボラ…いや要領がよくなりましたし、部屋の散らかり具合も…以下省略。
子どもが3人もいれば手抜き…いや合理的になってしまうのは、ある程度は仕方の無いことでしょう(と親の立場では思います)。
食事だって基本は手抜き。自分のご飯を食べる時間もないのだからしょうがないですよね。でも少しでも楽しくしようと、子育て中の親鳥が、自分はほとんど食べずに巣で口を開ける雛たちにエサを運び続ける図をイメージして、3人の娘達を並んで座らせ「ことりのあかちゃんたちー、ごはんですよー」と順番に食べさせたのも思い出です。
それを「手を掛けてあげられない」と悲しむこともできるでしょうが「ワイワイしてて楽しい♪」ととらえることもできますよね。それにね、親が手を掛けられない分、きょうだい同士で助け合って育っていました。夫と時々「家庭内縦割り保育だよね」なんて話していましたが、子ども同士で遊んでくれたので、べったり親が遊んであげなきゃ的な義務感も閉塞感もなし。「手を掛けすぎ」「過干渉」にならずにすむ、というのは大きなメリットじゃないかなと思います。

欲しいけど経済的にそんな余裕がない

よくお金のことを心配して子どもを産めないという人もいます。これはもったいないなと思います。
実際、子どもが2人から3人に増えても、食費はそれほど増えないし、子どもの服はフリマでもいいし、第三子の保育料は割安になるし、うちでは3人目の子育てが一番コストがかかっていません。
教育費は人数分かかります。だから高額な習い事をいくつもさせるとか、小学受験や中学受験などはできませんでした。
中学までは近所の公立、高校はできれば公立にして欲しいと子どもにいいました。
大学進学も「自分で奨学金を借りて行ってください」というスタンスです。そのかわりどんな学部で何を学んでも応援する、高卒で就職しても、中卒で何かの修行に入るなどの進路を選んでもいい、と伝えています。お金があまりないせいで、こういった方針になったのですが、子ども自身が自分の将来を真剣に考えてくれているので結果的に正解だったと思っています。
これは貧乏人の負け惜しみですが、お金と労力を掛けて子どもをいわゆるエリートコースに乗せても、それで幸せかどうかは誰にも分かりません。
小中学生のうちは塾よりも安い通信教材を使ったり、上の子が教えたり(教えることで復習になるというメリットもあり)、といった工夫はできます。さらに一番教育費がかかる高校大学では、世の中の流れ的にも高校無償化や給付型奨学金の増枠など、だんだん教育の負担は減ってきています。

まとめ
どんな仕事でも新人時代はあたふたします。子供が1人だと子育て界では全てが初体験、永遠にルーキーです。でも、子供2人なら2回目のターン、3人なら全てが3回目になります。お母さん業のプロというか中堅くらいにはなれるんじゃないでしょうか。

(文・曽田 照子)

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