昨年は絶対的エースで女王戴冠も 竹田麗央の“パター観”が意外だった

<ホンダLPGAタイランド 初日◇20日◇サイアムCC オールドC(タイ)◇6632ヤード・パー72>

新たに投入したパターが、しっかりと手に馴染む。タイで今季3試合目を迎えている米ツアールーキーの竹田麗央が、3アンダー・15位タイとまずまずのスタートを切った。
フェアウェイキープ率は57.1%(8/14)にとどまったが、パーオン率は88.8%(16/18)。起伏や強い傾斜が特徴のグリーンも、パット数「31」でまとめた。ただバーディこそ4つ奪ったが、「もう少しチャンスがあったので、そこを決めることができればよかった」と、ちょっぴり悔しさも残る。

2日目以降への伸びしろとしては、こんな点を挙げる。「パー5でもう少しバーディが取れたら。あと15番(パー4)はチャンスホールだったので、そこでしっかり取れるように」。

4つあるパー5のうち、7番と10番ではスコアを伸ばしたが、難しい18番はともかくとして、難易度17位の1番は取りたかったところ。また、この日、ティが前方に出され279ヤードに設定されたパー4の15番(難易度16位)のパーも悔やまれるところだ。

それでも、新たな武器にいい手応えを感じられたのは好材料。今週からパターを、昨年の女王戴冠に貢献したオデッセイ『Ai-ONE #7S』から、同社の角型パター『AI-ONE MILLED SEVEN T』に変更した。メジャー2勝を含む8勝を挙げた昨年、ずっと握られていた“絶対的エース”だったが、2週前の「ファウンダーズカップ」の際「イメージが出なかった」という理由で、新たなものを手にしていた。

「しっかり決まってくれたところもあって感触的にはいいです。パターを替えて、新鮮な気持ちでプレーできました」。竹田のゴルフにおいて、この“新鮮な気持ち”というのは大事な要素と明かす。「パターは飽きたら替える感じですね。定期的に新しいものに替えたくなる」。昨年の姿を見ていると意外な気もするが、その時、その時でしっくりくるものを選び、使用するのが“竹田スタイル”だ。

また「あまりパターで考え過ぎると悪くなってくる。ラインを決めたらそこに打つとシンプルに考えています」という即決スタイルも女王流。首位とは7打差。さらにこの一本が手に馴染んでくれば、爆発力にもつながってくる。(文・間宮輝憲)

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