
バイエルンに所属するU-21フランス代表FWマティス・テルに対し、プレミアリーグの複数クラブが関心を寄せているようだ。29日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在19歳のテルはレンヌの下部組織出身で、2021年8月にクラブ史上最年少の16歳3カ月19日でトップチームデビューを飾った。2022年にバイエルンへ加入すると、初年度から一定の出番を確保し、クラブ史上最年少ゴールをマーク。センターフォワード(CF)やウイング(WG)など前線のポジションを幅広く務め、ここまで公式戦通算83試合で16ゴール7アシストをマークしている。
そんなテルだが、分厚い選手層にも阻まれ、現在バイエルンでの出場機会は限定的に。在籍3年目の今シーズンはここまで公式戦14試合に出場しているが、先発起用はわずか4試合に留まっている。こうした現状を考慮し、テルは今冬のバイエルン退団を希望。スポーツ部門の取締役を務めるマックス・エバール氏も「彼は退団を望んでいる。我々はすべての選択肢を検討しており、どうするかを決定するつもりだ。彼の気持ちは理解できる」と明言している。
今回の報道によると、以前から関心を寄せているチェルシーや、イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードとアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョの退団に備えるマンチェスター・ユナイテッドに加え、アーセナルやトッテナム、マルセイユがテルの動向を注視しているとのこと。いずれのクラブも代理人と連絡を取り合っており、移籍市場の最終盤で争奪戦が勃発する可能性もあるという。
なお、テルはバイエルンからの即時退団を望んでいるため、完全移籍やレンタル移籍、買い取りオプションや義務が付随したレンタルなどすべての選択肢を検討しているようだ。