指揮官とは“絶縁”状態か…居場所のないラッシュフォード、残されたマンU退団のシナリオは?

 マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、チーム内で居場所を失いつつあるようだ。28日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 現在27歳のラッシュフォードはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、2016年2月に18歳でトップチームデビューを飾り、ここまで公式戦通算426試合で138ゴール63アシストをマークしている。しかし、昨年12月に開催されたマンチェスター・シティ戦で「トレーニングや試合でのパフォーマンス、日常生活での振る舞い、チームメイトとの関係性が重要」との理由からメンバー外となり、以降は1分たりともピッチに立っていない。

 事実上の構想外となっているラッシュフォードだが、現在その立場はますます厳しいものになっている。ルベン・アモリム監督は先日の会見で「状況が変わらなければ、私も変わらない。どの選手も同じ状況だ。最大限の努力をすれば、どの選手も起用することができる。ベンチにはペースが少し足りないのがわかる。しかし、私は毎日全力を尽くさない選手よりも、ジョルジ・ヴィタル(GKコーチ)を優先するだろう」とコメント。また、クラブOBからは「ドレッシングルームから追放されるべきだ」との辛辣な意見も出ている。

 この度『ガーディアン』が報じたところによると、アモリム監督とラッシュフォードとの関係性は、直接コミュニケーションを取らないほどにまで冷え込んでいるという。40歳のポルトガル人指揮官が同選手に語りかけるのは、チーム全体に向けて話す時だけのようだ。

 こうした状況から、今冬のマンチェスター・ユナイテッド退団の可能性が盛んに報じられているラッシュフォードだが、レンタルを画策していたミランやドルトムントは給与の高さから獲得を断念した模様。また、選手本人が加入を希望するバルセロナも、サラリーキャップの問題から獲得は極めて困難と見られている。イギリス紙『インデペンデント』によると、残された退団のシナリオは、ユヴェントスへのレンタル移籍のみだという。

 移籍市場の閉幕が刻一刻と迫るなか、引き続きラッシュフォードの去就に注目が集まる。

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