小さくても『2軸スイング』『少ない開閉』『フックグリップ』で真っすぐ飛ばす! メジャー覇者・古江彩佳の飛ばし術

昨年、海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」を制し、日本人選手史上4人目となる快挙を達成。さらに、平均ストローク『69.988』でベアトロフィーにも輝いた。小さな体でも活躍できる理由はどこにあるのか? 臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏に解説してもらった。

古江選手はドローヒッターですが、インパクトゾーンでのフェースローテーションがかなり少ないのが特徴だと思います。一般的にドローヒッターの選手はフェースの開閉が大きい。しかし、古江選手はフックグリップで握り、スイング中もずっと右手が下になっている。なので、インパクトゾーンでは、ほとんどローテーションしていません。曲がらない理由はここにあるのだと思います。

また小さな体だからこそ、飛距離を出すために工夫しているのも見て取れます。1つ目はノーコック、レイトコックなイメージでテークバックしていること。スイングアークを大きくしようとしているのだと思います。

2つ目は左右の動きを入れていること。テークバックではしっかり右に乗って、ダウンスイング以降では、骨盤をスライドさせながら、左足を踏み込んでいる。その場でクルンと回るというより、左右2軸でスイングしているタイプですね。反動を使える分、スイングスピードやボール初速につながります。

小さな体であっても、米国女子ツアーで“ベアトロフィー”(シーズン最少平均ストローク)を獲得できる所以は、2軸のスイングで飛距離を、フェース開閉を減らして方向性を高めているからだろうと感じました。今年も活躍が楽しみですね。
■古江彩佳
ふるえ・あやか/2000年生まれ、兵庫県出身。2019年の「富士通レディース」で史上7人目のアマチュア優勝を果たしてプロ入り。24年7月に「アムンディ・エビアン選手権」で日本勢4人目の海外メジャー制覇を達成。さらに日本人として初めてシーズン最少平均ストロークのタイトル「ベアトロフィ」を獲得した。富士通所属

■柳橋章徳
やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。強豪・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。

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