JGTOが2026年から“ポイント制”移行を発表 「主催者との議論の結果、来年から」

21日、都内で日本ゴルフツアー機構(JGTO)の定例理事会が行われた。終了後、諸星裕(ゆたか)会長と倉本昌弘副会長が報道陣の取材に応じた。
まず、JGTOと主催者で議論が重ねられていたレギュラーツアーのポイント制への移行について、2026年シーズンからの実施が理事会で承認されたことを発表した。倉本副会長は、「私たちは今年から導入したかったのですが、主催者との議論の結果、来年からになる」と説明。25年のポイントレースに関しては、部門の表彰対象になることもあわせて発表された。

ポイント制は、米国男子ツアーや国内女子ツアーなど国内外の主要ツアーの多くですでに導入され、これにより年間王者も決まっている。一方、国内男子ツアーは賞金獲得順で年間王者が決まる制度になっているが、これは大会ごとの賞金額が異なるため、高額試合を制した選手が有利になるケースがある。さらに、今年4月には「前澤杯 MAEZAWA CUP」が新たに開催されることが決まっており、その優勝賞金は最大8000万円。早期の段階で賞金王が決まることも危惧されている。

今年から導入することができなかったのは、すべての主催者の同意を得ることができかったから。その要因について「(主催者側が)初めてやることについては、かなりアレルギーがあるのかなと思う。でも、来年からはポイント制導入が確定したので、それだけでも進歩だと思う」と、倉本副会長は話す。

諸星会長は、「前澤杯の1試合で賞金王が決まってしまう恐れはもちろんある。『今年から導入しておけば良かったね』と、いうことになると僕は思っている。(前例を作ることができて)前澤さんには非常に感謝しております」と話した。

この他にも、5月の2週目(8日~11日)に新規トーナメントが行われることも明かされた。主催者など詳細は明かされなかったが、海外ツアーとの共同開催になる見込みだ。またJGTOのQT(来季の出場資格を決定するための予選会)を米国で6月下旬から実施することも決定。カリフォルニア州のコースでファーストQT、セカンドQTと2週連続で行い、勝ち抜いた選手が日本で行われるサードQTに進出する。日本ツアーの国際化を進めることが狙いのようだ。

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