コンテ監督、クヴァラツヘリアのナポリ退団希望を明言「売却を要求してきた」

 ナポリを率いるアントニオ・コンテ監督が、ジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアは今冬の移籍市場で退団することを望んでいると明かした。11日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。

 現在23歳のクヴァラツヘリアは、母国・ジョージアのディナモ・トビリシの下部組織出身。2017年9月にトップチームデビューを果たすと、ジョージアやロシアのクラブを渡り歩いた後、2022年7月にナポリに完全移籍で加入した。加入後瞬く間に定位置を掴み、2022-23シーズンには33年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献し、リーグ最優秀選手にも選ばれていた。

 現行契約は2027年6月30日までとなっているクヴァラツヘリアだが、パリ・サンジェルマン(PSG)やリヴァプール、チェルシーなど複数クラブから関心が寄せられており、昨夏の移籍市場ではフランス代表FWキリアン・エンバペが退団したPSGが獲得に動いていることも報じられ、去就には注目が集まっていた。

 最終的にナポリに残留したクヴァラツヘリアは、今季から就任したコンテ監督の下でここまで公式戦19試合に出場し、5ゴール3アシストを記録している。

 しかし、12日に行われるセリエA第20節のヴェローナ戦を前にした会見に出席したコンテ監督は「私は不快な質問から逃げたことはない。話すなら真実を語る。そうでなければ沈黙を貫く。私は嘘をつかない」と語り始めながら、クヴァラツヘリアが今冬の移籍市場で退団を望んでいることを明かした。

「彼は言葉を濁さずにクラブに売却を要求した。これは私に伝えられた話で、選手はその決定を私に認めている。個人的には非常に残念に思っている。なぜなら、私は6カ月間、クヴァラをプロジェクトの中心に据えようと努め、彼と協力して素晴らしいことを成し遂げられると示してきたし、クラブとも6カ月間契約更新に取り組んできたからだ」

「私の観点からすれば、これは非常に残念だ。今日、私は一歩引かなければならない。退団を望んでいる人を鎖で縛ることはできない。私は夏にそれをしたし、解決策を見つけるために関係者全員を説得するのに6カ月もあったからね」

「突然のニュースであることは理解しているけど、今は一歩引いて、クラブとクヴァラの側近が状況を解決することが正しいことだ。したがって、彼はヴェローナ戦に出場することはできない。どうなるかは見ていこう。重要な選手を失うことになるが、当面はヴェローナ戦に集中していこう」

 なお、すでにクヴァラツヘリアはPSGと個人合意に至っていることも一部では報じられており、残すはクラブ間での交渉のみになっている。当初、PSGはスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルか、スペイン代表MFマルコ・アセンシオを取引の一部に加えようしていたが、ナポリが金銭のみを要求しているため、この提案を拒否したとされている。

 それでも、ナポリの要求額8000万ユーロ(約129億円)には届かないものの、7000万ユーロ(約113億円)前後で話し合いが進められていることも伝えられており、現時点でクヴァラツヘリアはPSG加入に迫っているようだが、果たして同選手が望む移籍は実現するのだろうか。

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