“新人賞受賞”の杉浦悠太、目指すは米ツアー 古江彩佳、竹田麗央も来季へ決意

18日、一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)の表彰式が都内のホテルで行われ、『GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー』に選ばれた杉浦悠太が喜びのコメントを述べた。
日大在学中の昨年11月、「ダンロップフェニックス」で史上7人目(1973年以降)となるアマチュア優勝を果たし、その日のうちにプロ転向。今年は実質的なルーキーイヤーとなり、7月の「日本プロ選手権」でプロ初優勝をメジャー大会で成し遂げた。また、日本開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、日本勢最上位の6位タイに入る活躍。賞金ランキングでも11位(6448万8948円)に入り、充実した1年を過ごした。

スーツに身を包み、ビシッと登場した杉浦は、「このシーズンは色々な経験ができました。プロ初優勝もそうですし、初めてPGAツアーに出てトップ10に入ることができた。表彰をしてもらえることはすごく特別なことなので本当にうれしい」と笑顔が弾ける。1年を振り返り、「ゴルフのレベルアップを実感できた」と総括。ゴルフはもちろん、それ以外の時間でもプロとしての自覚を持ち、1年を通してゴルフと向き合ったことがアマチュア時代との大きな違いだと語った。

最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を終えた後も、表彰式やイベントに参加する忙しい日々が続き、「まだゆっくりできていない」と、うれしい悲鳴も。来シーズンの初戦は、1月9日開幕の米国男子ツアー「ソニーオープン・イン・ハワイ」。まずはこの大会に向けオフはトレーニングに励む予定だ。来季の目標について聞かれると「賞金王」と明言。さらに米ツアー予選会を勝ち上がった金谷拓実の活躍にも刺激を受け、「本当にさすがだと思った。挑戦したいし、最終的にはそこも目指したい」と最高峰への強い意欲を示した。

「GTPA特別賞」には、松山英樹、笹生優花、古江彩佳、竹田麗央、上田桃子の5人が選出。松山は表彰式を欠席したが、4人もそれぞれコメントを残した。

「全米女子オープン」で日本勢初となるメジャー2勝目を挙げた笹生は、「本当にうれしい」と一言。来季については、「体調管理に気をつけながら、すべてのメジャー大会に出場できるよう頑張りたい」と語った。

「アムンディ・エビアン選手権」で海外メジャー初制覇を果たした古江も、「すごくうれしい」。さらに、ツアー平均ストロークNo.1の選手に贈られる『ベアトロフィー』を日本勢として初受賞したことについて、「日本人初というのが特にうれしい」と話した。来季の抱負は、「今年の自分を超えられるように」。さらなる飛躍を誓う。

年間8勝(うち国内メジャー2連勝)を挙げ、過去最高のメルセデス・ポイントを記録して年間女王に輝いた竹田は、ネイビーのドレス姿で登場。プロ3年目となった今季は一気に実力が開花したシーズン。「毎週、ベストを尽くすことだけに集中していた」と振り返る。日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」を制し、来季は米国が主戦場となる。「早くアメリカの生活に慣れて、自分のゴルフを発揮できるよう頑張りたい」と異国の地での決意を語った。

今季限りでツアー参戦休止を表明した上田は、2007年の新人賞以来2度目の受賞となった。「デビュー当時は先輩たちしかいなくて、ゴルフ以外でも多くのことを学ばせてもらった」とこれまでの歩みを振り返る。来季以降は一旦ゴルフから離れる予定だが、「テニスやスノーボード、英語の勉強など、やりたいことがたくさんある」と語る。一方、ゴルフ業界に携わることも視野に入れ、「どんなことをやれるのかを考えている」と今後の展望を述べた。(文・齊藤啓介)

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