苦しめられた長い番手 原英莉花はダボ3つで出遅れ「スロースターターとはいえこんな…」

<LPGA Qシリーズ(最終予選)初日◇5日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

2次予選会を突破して、“1年遅れ”でたどり着いた最終予選会。原英莉花は米国女子ツアーの来季出場権をかけて、気合十分に初日をスタートした。だが、フォールズコースで3つのダブルボギーをたたくなど「76」。5オーバー・94位タイという出遅れに、終始、悔しさをにじませた。
初めてスコアが動いたのは3番。グリーン右手前のバンカーからグリーンをオーバーして、寄せきれずに2パットのダブルボギーだった。チャンスにつけきれずも耐え、8番でひとつ戻してバックナインと向かった。「後半に向けていい流れは持っていけたけれど、チャンスをつかむことができなかった。むしろ11番の3パットでいい流れを切ってしまった」。上位勢についていきたいところで、先に来たのはボギー。12番でロングパットを決めてバウンスバックしても好転しない。

14番ではフェアウェイバンカーからの2打目がアゴに当たり、グリーン手前を横切るレッドペナルティエリアに消えて5オン1パット。そして「雨が降って滑って右に飛んでってしまった」とティショットで崩された17番では、6メートルのパーパットが段を下って3パットを喫した。「(2打目を)打てたのはラッキーだったけれど難しいライ。パッティングがもったいなかった。ボギーでは収められるところだった」と、この日3つ目のダブルボギーとなった。

練習ラウンドからの気候の変化に対応できなかった。練習日は短いクラブで狙えるところも多かったというが、「(きょうは)5番アイアンとユーティリティがずっと残っていて長かった。ピンを攻めていけるショットがなかった。ミスしないようにという気持ちがこの寒さと相まって、うまくいかないほうに歯車が傾いてしまった」。ミスを取り戻したいという気持ちと自身の調子が、かみ合わずに空回りしてしまった。

「ダボ3つという、いただけないプレーだった。本当にもったいない。気持ちはもちろん、ここに向けてやってきたのはあったので、この初日は悔しい」と肩を落とすが、あと4日間ある。「スロースターターとはいえ初日にこんな…。これから頑張りたいと思うけれど、冷静にプレーをしていきたい」。トップ25のボーダーラインは2アンダー。2日目は比較的伸ばしやすいクロッシングズコースで、この遅れを一打ずつ戻していきたい。(文・笠井あかり)

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