“日本一曲がらない男”が史上初のキープ率80%超え 本格的に“稲森賞”の築きへ「それも1つの夢でもある」

2日、ジャパンゴルフツアー表彰式「JAPAN GOLF AWARD 2024」が行われ、9季連続9回目となる『フェアウェイキープ率賞』を受賞した稲森佑貴。式後の取材で「“またお前か”みたいな感じになってないか心配です(笑)」と切り出し、報道陣の笑いを誘った。
「記録を更新する形で取れたのが1番大きかったかなと思います。去年は79%で止まってしまったので」と、昨季は『79.269%』で終えて、今年は開幕戦から80%を超えることも目標の一つにしていた。そして今季は史上初の『80.957%』と達成。表彰式では「来年は10年目に突入すると思うのですけど、来年も目指して“稲森賞”に変えたいなって思っています(笑)。1%でも更新できたらうれしい」と来年もこの称号はだれにも譲る気がない意欲を示した。

「自分としてはある意味節目になると思う。ある意味ここからが本番な感じがするので、自分にそのプレッシャー与えるわけじゃないですが、10年連続キープして、それが本当に果たして稲森賞に変わるかどうかというのが、僕的には少し楽しみなことでもある。それも1つの夢でもあるので頑張りたい」。プロゴルファー人生のなかでの1つの夢まであと一歩。果たして、来年の今頃に“稲森賞”はできるのか…。

実は、3試合前の「カシオワールドオープン」から80%を超えフィニッシュに向けて、自身のなかでカウントダウンを行っていた。「カシオが始まる前に、予選突破した場合、8ラウンドなので、JT含めて1ラウンドにつき10回は最低マストと、そんなこと考えながらやっていたんですけど…それよりも成績出せって話ですけど(笑)」とまたもや報道陣を笑わすが、計画通りの結果となった。

ただ、無念が残ることがある。「今年、未勝利で終わってしまった。いろいろ調子も悪いなかで、なかなかきっかけがつかめなくて。でも一応、JTに出られたので、良かったかなと思います」と優勝こそなかったが、限られた選手しか出られない最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に出場できたことには満足。賞金ランキングは15位で終えた。

「JTが終わってふと思ったのが、すごくメジャーで勝ちたくなってきたと思って。今年ジャパンオープンがすごく惜しい試合で。日本プロもですけど。優勝できそうな試合がどちらもメジャーだったので、来年はメジャータイトルを取りたい」

今年はすべて(24試合)の試合に出場し、トップ10入りが4回。そのうち、「日本プロゴルフ選手権」で2位タイ、「日本オープン」では最終日をトップと1打差で迎え、一時は首位タイに立つこともあったが、惜しくも3位フィニッシュ。稲森はツアー通算5勝挙げているが、そのうちの2勝は2018、19年の日本オープン。再びメジャーの舞台で、優勝カップを掲げることを目標に、来季に向けて準備する。

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