逆転優勝目指す広島、札幌に5発快勝! 首位神戸と勝ち点「1」差で最終節へ

 2024明治安田J1リーグ第37節が12月1日に行われ、サンフレッチェ広島と北海道コンサドーレ札幌が対戦した。

 9年ぶり優勝の目指す暫定3位の広島は勝利すれば、首位ヴィッセル神戸との勝ち点差を「1」に縮めて2位で最終節を迎えることが可能となるが、敗れれば優勝の可能性は消滅する。一方、19位の札幌は11月30日に行われた17位柏レイソルと神戸の一戦が1-1のドローに終わったことで、今節を戦う前に自動降格が決定している。

 試合は8分、東俊希が左サイドからグラウンダーで絶妙なクロスを送ると、走り込んだ加藤陸次樹が右足ダイレクトで流し込んで広島が先制に成功した。追いかける札幌は42分、スローインの流れから右サイドを突破すると最後は鈴木武蔵が押し込んで、同点に追いついた。

 それでも、45+2分にはセットプレーのキッカーを務めた東がゴールへと向かうボールを蹴ると、中で誰も触らないままボールがそのままネットを揺らし、再び広島が勝ち越して前半を折り返した。

 後半に入り、52分にバックパスを狙った加藤がGK菅野孝憲に倒されて広島がPKを獲得すると、キッカーを務めたトルガイ・アルスランがこれを決めて、リードを2点に広げた。

 79分には左サイドを駆け上がった加藤が中に折り返すと、走り込んだピエロス・ソティリウが追加点を挙げた。また、82分にはこの試合の終了後に引退セレモニーが予定されている青山敏弘が途中出場を果たしている。

 さらに、87分にはコーナーキックからソティリウが頭で合わせてダメ押しゴールを挙げ、試合はこのまま5-1で終了。この結果、リーグ戦4試合ぶり白星を手にした広島は、首位神戸との勝ち点差を「1」に縮め、最終節に逆転優勝の可能性を残すこととなった。

 最終節となる次節は8日に行われ、広島はアウェイでガンバ大阪と、札幌はホームで柏レイソルとそれぞれ対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 5-1 北海道コンサドーレ札幌

【得点者】
1-0 8分 加藤陸次樹(サンフレッチェ広島)
1-1 42分 鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
2-1 45+2分 東俊希(サンフレッチェ広島)
3-1 55分 トルガイ・アルスラン(サンフレッチェ広島)
4-1 79分 ピエロス・ソティリウ(サンフレッチェ広島)
5-1 87分 ピエロス・ソティリウ(サンフレッチェ広島)

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