
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節が27日に行われ、マンチェスター・シティ(イングランド)とフェイエノールト(オランダ)が対戦した。
ホームのマンチェスター・シティは今季プレミアリーグ開幕から公式戦13試合を10勝3分と無敗で駆け抜けたが、10月30日にカラバオ・カップ4回戦でトッテナムに1-2で敗れると、ここから公式戦5連敗。苦しいチーム状況で今節に臨む。対するアウェイのフェイエノールトは、シーズン序盤こそ国内リーグで勝ち点の取りこぼしが目立ったが、10月6日のトゥウェンテ戦から6連勝中と調子を上げている。今大会では、マンチェスターシティが2勝1分1敗、フェイエノールトは2勝2敗で今節を迎えた。
試合は立ち上がりからマンチェスター・シティが一方的にボールを支配する展開となった。10分にはアーリング・ハーランド、13分にはジャック・グリーリッシュ、23分にはフィル・フォーデンの決定的なシュートを放ち、ゴールを脅かす。
スコアが動いたのは前半終盤だった。マンチェスター・シティがコーナーキックからゴール前の混戦を作り出すと、ハーランドがクインテン・ティンバーに蹴られてPKを獲得。44分、これをハーランドが自ら決めて、マンチェスター・シティが先制に成功して前半を折り返した。
後半は立ち上がりからマンチェスター・シティが一気に攻勢を強める。すると50分、コーナーキックのクリアボールに反応したイルカイ・ギュンドアンが抑えの効いたダイレクトボレーで追加点を奪取。そして53分には、フェイエノールトのプレスを回避してマテウス・ヌネスが右サイドから抜け出すと、ゴール前へ鋭いパスを供給。ハーランドがこれに飛び込んで、ゴールへと押し込み、マンチェスター・シティがリードを3点に広げた。
72分、フェイエノールトはフリアン・カランサとの交代でFWサンティアゴ・ヒメネスを投入。ヒメネスは負傷離脱からの復帰戦となった。すると、ここからフェイエノールトが追い上げを見せる。
75分、マンチェスター・シティのヨシュコ・グヴァルディオールが痛恨のクリアミスを犯すと、ボールを奪ったアニス・ハジ・ムーサがGKエデルソンを交わしてゴールネットを揺らした。さらに82分には、またもグヴァルディオールのパスを奪ってカウンターを発動。クロスをファーサイドでジョルダン・ロトンバが折り返すと、ゴール前でヒメネスが押し込み、1点差に迫った。
反撃もここまでかと思われた89分、フェイエノールトが土壇場で同点に追いつく。最終ラインの背後へ抜け出したイゴール・パイシャオンがエデルソンを交わしてクロスを送ると、これにダヴィド・ハンツコが合わせてゴールネットを揺らした。
試合はこのまま3-3で終了。マンチェスター・シティは連敗を5試合でストップしたものの、6試合未勝利となり、12月1日のプレミアリーグ第13節リヴァプール戦に臨むことになった。一方、劇的な展開で同点に追いついたフェイエノールトは11月30日にエールディヴィジ第14節でフォルトゥナ・シッタートと対戦する。
【スコア】
マンチェスター・シティ 3-3 フェイエノールト
【得点者】
1-0 44分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・シティ)
2-0 50分 イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)
3-0 53分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
3-1 75分 アニス・ハジ・ムーサ(フェイエノールト)
3-2 82分 サンティアゴ・ヒメネス(フェイエノールト)
3-3 89分 ダヴィド・ハンツコ(フェイエノールト)