「想像はできなかった」後半チャージ 古江彩佳は連日の『69』でベアトロフィー逆転目前

<CMEグループ・ツアー選手権 2日目◇22日◇ティブロンGC(米フロリダ州)◇6700ヤード・パー72>

古江彩佳にとって「想像はできなかった」ような一日だった。1番パー5ではティショットを左に曲げ、出すだけの2打目はフェアウェイを横切りブッシュに消えた。アンプレヤブルをした砂地からのショットは木に当たり、グリーンに乗らず。5オン・1パットのボギーで始まった。
「ダボを叩いてもおかしくない、そこをまずボギーで終えられた。近くはなかったアプローチだけれど、寄せていけた」と“ナイスボギー”に気持ちを切り替え、3番でバーディ。ただ、ボギーをバーディで取り返すという展開で、前半を1オーバーで折り返した。

ここからが真骨頂。自らいい流れを生み出した。「そこまで注意した部分はないけれど、風を信じながら、リズムよくいけたらいいなと。立て直していけた」。11番で10メートルを流し込み、13番はショットでつけて“お先”のバーディ。そして17番、18番の連続バーディフィニッシュにつながっていく。

17番パー5では3番ウッドで2オンできる距離だったが、あえて7番ウッドを選んだ。グリーンは右手前から奥にかけてバンカーが構え、左奥ピンのグリーン左は窪地になっている。「ドローの球で右からの風だったので、乗るというイメージが全く出なかった。不可能に近い感じだった」と無理はせず、左手前に運んで“狙い通り”の寄せワンをみせる。

最終18番では右からの横風に乗せて、6番ユーティリティでエッジの「ギリギリ」から転がして3メートルにつけた。「せっかくのバーディチャンス。60台にできるかできないかというプレッシャーも、緊張感もありながら、入れたいなと思って入れられました」。6バーディ・3ボギーで連日の「69」。首位と4打差の4位タイで週末へと向かう。

年間平均ストローク1位の選手に贈られる『ベアトロフィー』争いではユ・ヘラン(韓国)に次いで2位。古江は開幕前に「70.047」として、スコアを伸ばす必要があった。そして2日目を終えて、ふたりの差は「0.070」から「0.023」にまで縮まった。ベアトロフィー戴冠、そして優勝も見えてきた。

「あまり(優勝争いは)考えずに。このコースはすごく難しいので、目の前のことに集中してやっていければ。まずは60台を目指していきたい」。自然体は変わらないが、心では闘志を燃やしている。(文・笠井あかり)

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