セリエA、来夏に“早期移籍市場”を設置へ…クラブW杯前に新戦力を迎えるための特別措置

 セリエAが来年6月1日から10日にかけて、早期移籍市場を設けることとなるかもしれない。『スカイ・イタリア』が21日に報じている。

 2025年6月15日から7月13日にかけて、32チーム制に生まれ変わったFIFAクラブワールドカップ2025(Mundial de Clubes FIFA 25)がアメリカ合衆国にて開催される。出場チームは2021年から2024年の各大陸の成績で決定し、各大陸の王者とFIFAが算出するクラブランキング上位のチームに出場権が与えられる。セリエAからはインテル、ユヴェントスの2チームが同大会に参加予定だ。

 今回の早期移籍市場は、FIFAクラブワールドカップ2025の開催に伴い、インテルとユヴェントスが新戦力を迎えて同大会に臨めるようにする措置だという。2024年夏、セリエ夏の移籍市場が開幕したのは7月1日だった。そのため、FIFAクラブワールドカップ2025には2024-25シーズン終了時点での戦力で臨まなければならない。ただし、4年に1度の“クラブチームの祭典”を盛り上げるための特別措置として、従来よりも1カ月早く、一時的に移籍市場がオープンする可能性が高いようだ。

 今回の決定はFIFA(国際サッカー連盟)からの要請を機にスタートしたもの。各リーグの状況は現時点で明るみに出ていないが、セリエAを運営するFIGC(イタリアサッカー連盟)は即座に前向きな反応を示した模様。現在はこの要請の評価を下すべく議論の場が設けられており、最終的には理事会を経て承認される見込みだ。

 今回の要請が承認された場合、セリエAの各クラブは6月1日から10日まで、2025-26シーズンに向けた選手と契約を締結することができる。基本的にはインテルとユヴェントスのニーズに応えるための措置ではあるが、その他のクラブにとっても、従来よりも早く選手補強の具体的な動きに着手できる点は、編成面に影響を与えることとなりそうだ。

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