マズラウィを“10番”として起用…テン・ハフ監督の采配にクラブOBが困惑「理解しがたい」

 マンチェスター・ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督の選手起用に疑問の声が挙がっているようだ。24日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 ヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第3節が現地時間24日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でフェネルバフチェと対戦した。15分にクリスティアン・エリクセンのゴールで先制したものの、後半開始早々の49分にユセフ・エン・ネシリに同点弾を献上。その後は何度かゴールに迫ったものの勝ち越し点を奪うことはできず、試合は1-1で終了した。

 この試合で注目を集めたのがテン・ハフ監督の選手起用。ブルーノ・フェルナンデスを出場停止で欠くなか、サイドバック(SB)を主戦場とするヌサイル・マズラウィを中盤の攻撃的ポジションで起用したのだ。しかし、シュート数「1本」、キーパス「0本」と攻撃面で存在感を発揮することはできず。現地メディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』は同選手のプレーについて「ポジショニングに規律はあったものの、成功しなかった」と総括した。

 試合後、テン・ハフ監督は「マズラウィを10番のポジションで起用した」と前置きしつつ、起用の理由について「彼のことは以前アヤックスにいた時から知っているし、時々そこでプレーさせていた。また、フルバックとしても我々の戦術においてはハーフスペースでプレーすることも多いので、この役割をこなす能力がある」と明かしていた。

 しかし、クラブOBからはこの采配に対する疑問の声が挙がっている。元イングランド代表MFポール・スコールズ氏は「私は困惑している」と率直な感想を述べつつ、「彼(テン・ハフ監督)の説明も混乱していたと思う。マズラウィが自分が何をしなければならないか理解していることを願う。私には理解しがたいからね。彼が10番の選手だとは思わない」と言葉を続けた。

 また、元イングランド代表MFオーウェン・ハーグリーブス氏も「これは大きな驚きだと思う。アヤックス時代のマズラウィから何か知っていることがあるかもしれないし、中盤でプレーしたことがあるのかもしれない。しかし、右でも左でもSBとしてプレーしているのを見ている。それがより自然な答えだろう」とスコールズ氏に同調した。

 なお、マンチェスター・ユナイテッドはこれでEL開幕から3試合連続ドロー。36チーム中21位に低迷している。

externallink関連リンク

●マンUはELで3戦連続ドロー…モウリーニョ監督退席のフェネルバフチェに先制も、初勝利はお預け●抗議で一発退場のモウリーニョ監督が皮肉「だから彼は世界最高の審判」●3試合連続ドローでEL未勝利続く…マンU指揮官「勝てなくて残念」●3連勝のラツィオが首位、町田浩樹所属のサン・ジロワーズやマンUは未勝利続く【EL第3節】●負傷者続出、サリバ出場停止で迎えるリヴァプール戦…注目が集まるアーセナルの布陣は?
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)