“世界”に続く道 池村寛世が初の日本タイトル獲得へ「メジャーで勝って、海外に」

<日本オープン 3日目◇12日◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇7251ヤード・パー70>

初日に7アンダー「63」をマークし、単独首位発進を決めた池村寛世。「初日の7アンダーって異次元だったんだなって改めて、実感しています」と話すように、2日目は3オーバー、この日も1オーバーと“貯金”を崩しつつではあるが、トータル3アンダーのトップタイで最終日を迎える。

「きのうよりは少し(ショットが)良くて、比較的フェウェイに行った」。長さ15センチ、深いところでは20センチを超えるラフに包まれた狭いフェアウェイを外したのはわずか3回。パーオンを逃したのは18ホール中5ホール(72.222%、3日目は3位タイの記録)だけ。ショットの調子は悪くないが、初日の23パットに比べて、この2日間は30パットを超えている。ホールアウト後はパッティングを重点的に練習する姿があった。

今回のセッティングは、深いラフに加えてドッグレッグも多く、ティショットの置く位置も重要だが、アンジュレーションの効いたグリーンの落としどころも大事となる。そんな“シビア”なセッティングに「プレッシャーというより、もう見ていて面白いとしか思わない」と笑顔を見せる。ただ広いコースよりも「ここに打たなければいけないとか、そういう限られた『大変だよ』というピンポジ、グリーンの傾斜が強いところとかのほうが好きなんですよ」とこの東京GCは池村好みだ。

初日からトップをキープして挑む最終日。初の日本タイトル獲得も見えてきている。「初日にいいスタートを切ったので、変な緊張感はあったんですけど、だいぶ慣れてきた。あすは楽しんでゴルフができればいい」。海外志向がある池村にとって、「メジャーで勝って、海外にまた行きたい」と今大会優勝で獲得できる来年の海外メジャー「全英オープン」の切符もモチベーションになる。池村にとって自身の夢がかかった大一番が始まる。(文・高木彩音)

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