好調前半から「耐えすぎた」後半に それでも中野麟太朗は面目躍如の『66』

 <アジア太平洋アマチュアゴルフ選手権 初日◇2日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7217ヤード・パー70>

世界アマチュアランキングで日本勢最上位につけて大会に乗り込んだ中野麟太朗が面目躍如だ。1イーグル・2バーディの「66」で回り、4アンダー・2位タイと好調の滑り出しを見せた。前半は3番パー5でフェアウェイ右サイドから、残り285ヤードを3番ウッドでグリーンをキャッチ。ピン奥から5メートルを沈めてイーグル。さらに9番でも1つ伸ばし前半を折り返した。
後半に入ると、「あれ以上強くなったら厳しかったかもしれない」と雨あしがかなり強くなる時間帯もあった。さらに、ティショットも右に行く場面が多くあり、耐えのゴルフを強いられる展開となる。14番ではティショットを右ラフに入れると、そこから低めに出した球は手前の傾斜にあたってミス。17番でもグリーン左サイドに切られたピンに対し、左の傾斜に落とすなど、数々のピンチはあったものの、「きょうのショートゲームだったら、パーでも上がれそうだなという自信があった」とアプローチ、パターでしのぎ、結果的には後半も1つ伸ばして終えることができた。

前半と流れが変わったようなゴルフだったが、「リーダーボードを見過ぎたかもしれないです。最終ホールのバーディパットが入れば、トップタイ。そういう気持ちをなくして打ちたかったんですが…」と首位のスコアを意識した結果、どことなく普段通りの気持ちではいられなくなった部分もあったようだ。

「前半はすごくよかったですが、後半は耐えすぎたかなと。これでは4日間続かないと思いますが、いい形で最初のラウンドはできた」と一日をこう評価した。さらに、「同組の2人にもほとんど(飛距離は)勝っていた。たぶんアドレナリンも出ていると思うんですけど…」と自身でも予想外の飛距離が出ていたらしく、笑みもこぼれた。

かねて「アジアパシフィックアマチュア選手権で優勝すること」を掲げていたが、その目標へまずは前進した。ただ、この結果におごらず「大事なのはショット。打ってはいけないところに行くと、気持ちの沈みもあるので、あすはショットがもう少しよくなってくれればいいかな。ショートゲームはこのまま行きたい」と気持ちを引き締めた。(文・齊藤啓介)

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