米予選会へ“優勝必須”の岩崎亜久竜 1学年下の強力ライバル「強すぎる、うますぎる」

<バンテリン東海クラシック 3日目◇28日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

1打差の2位で決勝ラウンドに進んだ岩﨑亜久竜はショットの乱調に苦しみながらも「68」とスコアを伸ばし、トータル12アンダーで細野勇策と並んで首位に立った。
今大会後の賞金ランキングで5位までに入れば、米国男子ツアー予選会(Qスクール)の1次が免除され、2次から出場することができる。これ狙っている岩崎は、優勝が絶対条件。勝負の最終日に向け、1学年年下のライバルを警戒している。

「ドローを狙いに行った時にミスショットが多くて、苦しい状況が続いた中で3アンダーで回れたのは良かったです」。15番パー5ではティショットを大きく左に曲げ、「打った瞬間OBだなと思った」と振り返ったが、これがギリギリセーフ。なんとかパーをセーブして、終盤につなげた。

一方で、5番パー3では「7番アイアンです。完璧でした」と自画自賛の一打で1メートルにつけるなど、時折スーパーショットも披露。「フェードを打つようにして、少しはマシになってきた。この後、しっかり練習して修正したいです」。ティショット、アイアンともに左へのミスが目立っただけに、この修正がうまく進むかどうかが、優勝のカギを握りそうだ。

3日目は同じくQスクールの1次免除を狙う金谷拓実が「66」をマークし、首位と2打差の5位に浮上。「拓実が結構いいんで、怪しくなってきました。強すぎる、上手すぎる」と苦笑いで警戒感を示した。

現在の賞金ランクは岩﨑が10位に対し、金谷は圏内の5位。岩﨑が優勝しても、他の選手の成績次第で、1次免除を逃がす可能性がある。ともに海外志向が強く、DPワールド(欧州男子)ツアーに挑戦した経験のある2人。今大会の優勝争いはもちろん、来季の米ツアーを目指す争いでも、お互いが強力なライバルだ。

まずは優勝が絶対条件という苦しい立場だが、「ラウンド中は何も意識しないでやっている。結果的に優勝できたらくらいの気持ちでいきたい」とプレッシャーや焦りはない。3日目は10番までに3つのボギーを叩き「ズルズルいきそうな感じだったけれど、少しずつ立て直すことができたので明日につながると思います。明日も頑張れそうです」。2週前の「ANAオープン」で通算2勝目を挙げたばかり。最終日は粘り強さと勝負強さを発揮する。(文・田中宏治)

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