地元宮城へUターン 佐藤李美が“東北”でうれしい初出場「みなさんのおかげ」

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第10戦みちのくコカ・コーラレディース 事前情報◇25日◇メープルCC(岩手県)◇6328ヤード・パー72>

新たなヒロインが、ツアー外競技マイナビ ネクストヒロインツアーに参戦する。佐藤李美(りみ)は宮城県仙台市出身。東北高校、東洋大学を経て、地元に戻ってきた23歳が初出場を飾る。
名前には、桃“李”成蹊という言葉のように周りに人がたくさん集まってくるように、心も“美”しくなるようにという想いが込められているという。「韓国で“李”を使っている方が多いので日本人じゃないと思われがちなんです(笑)」。笑顔を見せるその雰囲気は、ふんわりした柔らかい空気に包まれている。

「地元が好きです。人があたたかいし、慣れ親しんだ環境なので過ごしやすい。(東京から)一度戻ってきて、それでまた考えようかなと」。3月に大学を卒業し、地元の宮城県に帰ってきた。初めて受験した今年のプロテストは1次で敗退。だが、この日は心待ちにしていた。

「練習に励んでいるけれど、そのなかで東北の試合数が少なかった。岩手県が会場のこの大会を機に、ネクストヒロインに挑戦してみたいなと思っていました」。SNSなどを通じて同ツアーを知り、興味を持ち、東北で唯一開催される今大会でデビューすることを目指した。

そして出場権を獲得。それはファン投票によるものだ。「みなさんからの応援メッセージがもらえて、それがネット上で見られるのがすごくうれしいシステム。みなさんが投票してくださったおかげで出場ができる。その票をムダにしないように、精一杯楽しんで頑張りたいです」と、まずは感謝の気持ちとともに挑む。

「小さいころから教わっています」とドラコンプロでもある和田正義コーチに師事。アピールポイントは「ドライバーの精度とアプローチ」で、いまはスイングを改造中の段階だ。このデビュー戦に向けては、「スイングの精度を高めるためにたくさん打ち込んできました」という。

「なるべくいい位置でフィニッシュできるように。初戦で緊張感もあると思うので、まずは楽しんで自分らしいプレーができればなと思います」。東北人が新たな舞台に打って出る。(文・笠井あかり)

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