葭葉ルミの「+10yd」のPROTOドライバーは、正式発表された『TW767 LS』とどう違うのか?

現在、ドライビングディスタンス「262.88yd」で1位に立つ葭葉ルミ。昨季は「252.90yd」で今年10yd近く飛距離アップした一因が、ホンマ『TW767 PROTOTYPE-LS』ドライバーにある。葭葉は「最初さらっと打ったら、いきなり前作を使っていた昨年より初速が1m/sぐらい上がったんです。『えっ』てなっていろいろ調整しました」と話しているが、昨日『TW767』シリーズの11月29日発売が正式発表された。
ところが、葭葉の使うPROTOと、製品版には微妙な見た目の差が。正規の『TW767 LS』は「カーボンロールテクノロジー」を標榜してソールに凹凸があるが、葭葉のプロトタイプは同じTW767 LS名称でも、のっぺらぼうのようにツルツルになっている。同社広報によれば「デザインの違いだけで、内部重心などヘッドの特性はほぼ製品版と同じ」とのこと。
 
チームホンマの後藤未有も葭葉と違うデザインの『TW767 PROTOTYPE-LS』を使っているが、「後藤プロのものは今回の3つの『TW767』シリーズと全く特性の異なる別モデルで、製品化するかどうか未定」とのこと。そして、気になるのが、今回1W設計で標榜した【10K+++】というコンセプト。プレスリリースでは上下+左右MOIを開示していなかったが、その点について聞いた。
 
「今回発表したTW767シリーズドライバーの3つ全てが【10K】ではなく、スタンダードモデルの『TW767』と、ドローバイアスの『TW767 MAX』が【10K Over】になります。葭葉プロの少し小ぶりで叩ける『TW767 LS』の左右MOIは4,300で、『TW767』が5,150で、『TW767 MAX』は5,050ですね」(同)
 
この数字を聞くと、意外にも他社に比べて左右MOIは「そこまで大きくない」と感じてしまうが、その先がすごかった。「『TW767 LS』のみ上下MOIは未公表ですが、『TW767』の上下が6,095+左右5,150でトータル【11,245】です。また、『TW767 MAX』の方は、上下が5,920+左右5,050でトータル【10,970】となります」と、スタンダードモデルは【10K】どころか、【11K】に達していた。
 
前述のカーボン技術で真ん中を軽くし、後ろに重量を配分して大幅MOIアップを達成したと言うわけだ。『LS』も同様の構造だが、上下MOIは未公表といいつつも寛容性を増したのか。葭葉は「(別モデルだと)飛ぶ時と逆でたまにミスヒットですごく飛ばないこともありますが、新作はミスしても飛んでくれるヘッド」と新構造の効果も感じている様子。18年以来の飛ばし女王返り咲きはなるか。

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