
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇22日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6638ヤード・パー72>
悪天候の影響で27ホールに短縮された国内女子ツアーは、安田祐香がトータル9アンダーで逃げ切り、ツアー初優勝を果たした。クラブ契約を結ぶ住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)が特別協賛の大会で念願の勝利。「すごくうれしい」とインタビューでは涙も見せた。
「ダンロップの選手は竹田麗央ちゃんとか山下美夢有ちゃんとか、小祝さくらさんとか、トッププレーヤーがたくさんいるので、自分も仲間入りしたい。この大会で優勝して、クラブとかをたくさん見てもらえたらうれしいなという気持ちで毎年プレーしています」
なかでも活躍したクラブは「ドライバーと7番アイアン」。悪天候のなかだったが、フェアウェイキープ率は66.7%(14/21)、パーオン率は77.8%(21/27)だった。「(1Wは)雨の中でフェアウェイキープできましたし、ラフに入れるとチャンスがなくなるので。(7Iは)初日にバーディを取れたので、ロングアイアンは安定していたかな」。また、開幕からスリクソンの現行モデルで統一して変更はなし。
前週から本格的にツアー供給された新作プロトタイプは未投入だが、記者から『スリクソンの道具の良さをアピールしたい?』と問われると、「アピールできる大チャンスだったので、優勝できてうれしい」とニコリ。「アイアンがすごく気に入っていて、好評ですし、打っていただけたらいいな」と話した。
アイアン選びのポイントは“易しさ”だという。「構えてイメージが出るというか、難しいのは選ばないです。クラブが替わると思ったより抜けが良かったりとか、少し違いもある。いつもオフに替えるんですけど、(新作と)打ち比べをしています」。打感の違いは打ち込めば「慣れる」ともいう。
今季28戦でボール最多勝はスリクソンの14勝。『Z-STAR』の竹田麗央が6勝、『Z-STAR XV』の岩井明愛が3勝、小祝さくらと岩井千怜が2勝ずつ。安田は『Z-STAR◆』で勝利した。続いてブリヂストンが7勝(川崎春花3勝、桑木志帆2勝、大里桃子、阿部未悠)、タイトリストが5勝(鈴木愛2勝、臼井麗香、天本ハルカ、イ・ヒョソン)、キャロウェイ1勝(河本結)、テーラーメイド1勝(新垣比菜)となる。
【安田祐香の優勝ギア】
1W:スリクソンZX5 Mk II(10.5°ATTAS KING 50S 45.5インチ)
3,5W:スリクソンZX Mk II(15,18°Miyazaki CODEX)
4,5U:スリクソンZX Mk II(ATTAS MB HY)
6I~PW:スリクソンZX7 Mk II(N.S.PRO 850GH)
48,52,58°:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(N.S.PRO 950GH)
PT:オデッセイ トリプル・トラックTEN
BALL:スリクソンZ-STAR◆