殿堂入りのマーク・オメーラが引退へ 思い出のコース、ペブルビーチで

海外メジャー2勝の67歳、マーク・オメーラ(米国)が現役引退を発表した。今週、ペブルビーチ・ゴルフリンクス(カリフォルニア州)で開催されるPGAツアー・チャンピオンズ「ピュア・インシュランス選手権」が最後の大会となる。
1957年、ノースカロライナ州ゴールズボロに生まれたが、幼少の頃に南カリフォルニアのミッションビエホへ転居。ゴルフを始めたのは13歳だった。ロングビーチ州立大を経て1980年にプロ転向し、1984年の「グレーター・ミルウォーキーオープン」でツアー初勝利を飾った。

1998年に「マスターズ」「全英オープン」を制すなど、PGAツアー通算16勝。シニアのPGAツアー・チャンピオンズでは3勝を挙げ、最後の勝利は2019年だった。2015年に世界ゴルフ殿堂入り。日本では1985年に「フジサンケイクラシック」、1992年に「東海クラシック」で優勝を果たした。

引退の地となるペブルビーチはオメーラにとっては特別なコース。毎年同コースで開催される米国男子ツアー「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」をなんと5度も制している。1979年にカリフォルニア州アマチュア選手権を制したときも、会場はペブルビーチだった。

「ペブルでの成功は色々な要因が重なってのこと。自然の美しさの中でプレーするのが大好きだし、ポアナ芝のグリーンで育ったから、どれだけ忍耐が必要かも知っていた。本当にたくさんの思い出がある」と感慨深く振り返った。

オメーラはタイガー・ウッズ(米国)の親友としても知られた。1996年、タイガーがプロ転向を果たすと、フロリダ州に拠点を移した二人は意気投合。オメーラがタイガーの“ロールモデル”となった。そのタイガーが1997年にマスターズを制するとその翌年、今度はオメーラがマスターズを制し、表彰式ではタイガーがオメーラへグリーンジャケットを着させた。(文・武川玲子=米国在住)

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