最終日は脅威のパーオン率100%! 岩井明愛の安定感、アマチュアはどう真似する?【優勝者のスイング】

最終日に8アンダー「64」を叩き出し、逆転で大会連覇、今季3勝目を挙げた岩井明愛。4打差を追った最終日は圧巻のプレーを見せた。スタートから3連続バーディを決めると、5番、8番でもスコアを伸ばしバックナインへ。13番、15番をバーディとしてトップに立つと、17番でこの日8つ目のバーディ。最終ホールもきっちりとパーセーブし勝利を手にした。
最終日のパーオン率は、18/18とパーフェクト。シーズンを通してもパーオン率は、74.515%で2位と高い数字を残している。そんな抜群の安定感はどこからくるのか。岩井明愛のスイングを「動きの中で角がなく、すべてがスムーズ」と評価するプロコーチの南秀樹は、ポイントに“力感”を挙げる。

「毎回フィニッシュが決まるプロのスイング。大抵が10ある力のうち7〜8割で振っています。一方で、『ボールが曲がる』『なかなかミートできない』と悩む人は10ある力を10使っています。一発の飛距離が出る可能性はありますが、安定は望めません。まずは半分の力感で振ってみてください。半分の力感で振っても飛距離はそれほど落ちないと思います。むしろ力が抜け、切り返しがスムーズになり、インパクトからフォローにかけてヘッドが加速。インパクト効率が上がることが考えられます」。10ある力を10使う人の多くが、切り返しで力みインパクト前にヘッドスピードが最大に。思ったような飛距離が出ない原因となってしまう。「7〜8割を心がけ、軽く振ったのにいつも通りの飛距離が出せれば、安定感が高まります」。

7〜8割の力感で振った時に意識したいのが、体を動かす順番だ。「切り返しは、下半身から動かしクラブが最後に出てくる」のが理想。意識はするものの、我々にはなかなかできない下半身リードの動きだ。ヒントとなるのが、左手1本でクラブを握り(右打ちの場合)、足踏みしながら素振りをすること。クラブがフォローの位置からスタートし、右足を踏んでクラブを引っ張り上げ、左足を踏み込みクラブを引っ張り下ろす。連続素振りをしながら、「足を踏み込んだ後にクラブが動く、時間差を覚えてください」。

“時間差”や“間”を作るのは難しい動きだが、クラブを左手1本で持つと分かりやすくなる。「左右の手の役割は、右手がパワー、左手が方向性です。時間差を作れない人は、右手が強く、左手がうまく使えていないんです」。片手素振りで時間差を感じたら、そのまま両手でスイング。最初は、切り返しでの力感やスピード感がなく、物足りなさを感じるかもしれないが、その力感こそ7〜8割のスイングに通じるもの。安定感が増したことが実感できるだろう。

■南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。新宿中央クリニック所属。

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