シャフトメーカー社員のトップアマ・高橋雅也 25センチの剛ラフに苦戦し“3年連続ローアマ”ならず…

<日本シニアオープン 2日目◇13日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71>

2022、23年の「日本シニアオープン」でローアマチュアを獲得し、今年“3年連続ローアマ”がかかっていたトップアマチュアゴルファーの高橋雅也。本職はシャフトメーカーのグラファイトデザインでツアーレップ担当をしている。プロゴルファーから多くの信頼を受け、“凄腕アマ”として注目を浴びている。
大会開催前、高橋は「ローアマだけでなく、上位で戦いたい。トップと優勝争いができるようにしたいですね」とオープン競技だからこそ経験できるトップ選手たちとの真っ向勝負が今回の目標だった。しかし、舞台となっている千葉CC川間Cのラフは25センチと長く、入るとボールが見えなくなるほど深い。練習ラウンドでコースをチェックし、ラフに対しての警戒心は高く持っていた。

初日は3バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「75」と苦戦。4オーバー・75位で迎えた2日目は4バーディ・2ボギー・2ダブルボギーの「73」と挽回できず、トータル6オーバー・80位タイ。カットラインのトータル4オーバーに2打追いつかず、初めて出場した21年大会以来2度目の予選落ちとなった。

ショットは常に真っすぐ飛ぶわけではない。それは高橋のなかでも、もちろん理解している。ボールが曲がり出したとき「試合ではいつも調整できるんですけど、今週は全然。ドライバーを打つたびにどこかに行ってしまっていた気がする。ティショット下手くそでしたね。ドライバーだけじゃなくても…」といつもできていたことができない苦しみと葛藤した。

その原因のひとつに“ラフになるべく入れたくない”。という気持ちが、「やっぱり振り切れなくなってくるというか、ちょっと出玉をコントロールしようとしすぎちゃうから。すぐ小さくなってしまうみたいな感じはありましたね…」とティイングエリアに立ったときにプレッシャーを感じさせ、スイングに影響が出てしまうことがあった。

今回のラフは「レギュラーとかシニアに出ている選手が、このラフすごいっていうぐらい。そもそも我々側でこのセッティングはこれまで経験がないですし、練習ラウンドの時、加瀬秀樹さんと回って、アプローチの仕方教えてもらったりして。でも、そもそもどうしたらいいかわかんない。もう技術なんてないから、ちょっと打ち方をわかっていない」と技術不足を痛感。今後の練習材料に加わった。

ラフから出す選手たちのフィニッシュは、バランスを崩していることが多く見られた。そのあとに思いがけないシャンクをするシーンも…。ラフから出すときに打ち込んだり、振り切るスイングが悪影響を及ぼすことも。「(フェアウェイから打つとき)突っかかって飛んでしまった。そういうのもあるから、逆に強くなりたくないからって言って緩んじゃって…なんか色々と普段考えないようなことをやっぱやるからミスが出ますよね」と今回のラフはほかにも影響を受けるほどのようだ。

高橋にとって、今年最後の試合ということと来年の出場資格を得るためにも結果を残したい気持ちが大きかった。「(来年は)1からのスタート、予選会からですね」と気持ちを切り替えて、来年に向けて準備をしていく。残りのシーズンは本職に集中し、選手たちのサポートに徹していく。(文・高木彩音)

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