古江彩佳、安田祐香の先輩・森田就子 昨年“間近”で感じた悔しさに「今年は通りたい気持ちが強い」【ネクヒロ→プロテスト合格の道】

将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーに、賞金のかかった真剣勝負の機会を提供してここから大きく羽ばたいてほしい―。そんな思いで始まったツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で腕を磨く“ネクストヒロイン”が、2024年度JLPGAプロテストに挑戦している。第2次予選・C地区に出場している森田就子(もりた・しゅうこ)に注目する。
4回目のプロテストを迎える森田就子は兵庫県三ノ宮出身の24歳。高校3年生のころにはゴルフの名門校・滝川第二高で女子キャプテンを務めた。昨年はファイナルステージまで進み、4日間プレーしたが、スコアを伸ばせず合格を逃した。「去年、とおっている選手を間近で見ているので、今年はとおりたい気持ちが強い」と昨年の悔しさがにじみでる。

現在は地元・兵庫県を拠点に練習とトレーニングを行っている。「疲れているなかでもスコアを出せるようにしたい」と今年は連戦になるように遠征のスケジュールを組んだ。遠征から帰った次の日は休むようにしているが、丸1日なにもしない日はないという。心配性な性格なだけに「オフができるといろいろなことを考えてしまう」と体を動かし、ネガティブ思考になることを防いでゴルフに集中できるようにしている。

昨年のプロテストが終わってからのオフ期間は、「スイングで起き上がってしまう癖があって、体重のかけ方を意識するトレーニング」を重点的に取り入れた。森田はもともとドローヒッター。「疲れが出たときにフックになってしまうのを直したくて、フェードを打てるように」練習を重ねてきた。

今年から出場しているマイナビネクストヒロインゴルフツアーはこれまで4試合に出場し、3度のトップ10入り。2戦目となった5月の「第4戦 PIM Ladies Tournament」では優勝争いを演じ、2位に入る活躍を見せた。6月に開催されたJCGツアー「アース製薬カップ」(一般社団法人日本チャレンジゴルフツアー協会主催)の女子大会では優勝。自己ベストとなる「64」を叩き出した。レギュラーツアーさながらの環境下で優勝できたことは森田にとっても自信になったはずだ。

初めて2次からの受験に「うれしいけど、いま(1次予選の期間中)なにもしなくていいのかなって」と、いつもより余裕のあるスケジュールに不安を感じる。会場の「城陽カントリー倶楽部 」(京都府)は大学2年生のときに出場した「関西女子学生ゴルフ選手権」で優勝した地。思い入れのあるコースでまずは2次突破を目指す。(文・小池文子)

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