
<ツアー選手権 2日目◇30日◇イースト・レイクGC(ジョージア州)◇7490ヤード・パー71>
終盤の5ホールで4バーディ。松山英樹にとっては「できれば5アンダー、6アンダー伸ばしたかったけどなかなか」と思い通りにいかなかった一日だったが、それでも最後に息を吹き返した。
特に序盤はバタバタとする時間を過ごした。ティショットを左の林に外した4番パー4から、3連続ボギーを喫することに。「4番は仕方ないにしても、5番、6番は、ボギーを打つ内容ではない。マネジメントミスも含めて、もったいないですね」。右ラフからグリーン奥のバンカーに外した5番、グリーン左バンカーからの脱出に2打を要した6番はひっかかる。
この日のフェアウェイヒットは50%(7/14)。335ヤードと短くなっていた8番パー4では一気にグリーン手前まで運んだショットを1メートルにつけてバーディを奪ったが、後半に入ってもなかなかティショットが安定しない。それに加えてバーディパットを外すシーンでは苦笑いを浮かべるほどだった。14番パー5ではドライバーショットを左ラフへ打ち込むと怒りを露わにもしたが、これが“着火点”になったかのように、ここから上昇気流を描くことになる。
そのホールでは2打目をグリーン前まで運ぶと、3打目を1メートルにつけひさびさのバーディ。続く15番パー3も1.5メートルのチャンスを沈め連続でスコアを伸ばした。さらにボギーを挟んで迎えた17番で7.5メートルのバーディパットをねじ込むと、ギャラリーからは大歓声が飛んでくる。最後のパー5は、2打目をグリーン左のバンカーに外したところで雷雲接近による中断を挟むことになったが、再開後のバンカーショットを1メートルにつけアンダーパーに潜り込んだ。
グリーンを外しても1パットでセーブする場面も目立ち、25パットで踏みとどまった一日。最後はいい締めくくりもしたが、首位を走るスコッティ・シェフラー(米国)はトータル21アンダーまで伸ばしている。「差が開いているので」。この“12打差”をしっかりと受け止め、「頑張ります」とあすへ向かう。まずは3日目にこの差を詰められるだけ詰めておきたい。
今週はスリクソンの新作と見られる、『ZXi LS』と刻まれた未発表ドライバーを投入。新たな相棒をさらに手になじませるため、ラウンド後は日没が近づくなか取材を終えるとすぐさま練習場へと向かった。