「プレーできたこと自体がうれしかった」 松山英樹は初日“痛みナシ”

<ツアー選手権 初日◇29日◇イースト・レイクGC(ジョージア州)◇7490ヤード・パー71>

現地時間午後1時49分。松山英樹は2年ぶりに「ツアー選手権」をティオフすることができた。昨年はプレーオフ第2戦で背中痛で棄権し、10年連続での最終戦進出を逃した。そして今年は、腰痛により前週大会を第2ラウンド開始前に棄権。今大会の開幕前には「少しずつ良くなっていますが、まだ50、60%ぐらい」と芳しくないことを明かしていた。
不安もあるなか、松山は18ホールを完走した。「プレーできたこと自体がうれしかった。なぜか分からないけれど、きょうは何もなくできた。痛みがなくできたのは久々だった」。万全の体調で臨めた初日は、3バーディ・2ボギーの「70」をマークした。

3番でボギーが先に来たが、6番パー5、8番とバーディを奪って折り返す。後半はアプローチが寄せきれなかった10番でボギーを喫し、パー5に大改造された14番ではティショットを左に曲げながら3打目を1.5メートルにつけたが2パットのパー。それでも16番でバーディを奪うと、最終18番パー5ではかなりのつま先下がりで左ピンという難しい状況からチャンスメークした。

スコアを伸ばすことができたが、内容には不満も残る。「良いところもあったけれど、練習がそんなにできていない分、どういう感覚でやったらいいのか分からないままだった。最後も曲がってしまったし、もったいないところはたくさんあった」。この日50%のフェアウェイキープ、61%のパーオン率はショートゲームでカバー。プレーできたことに安どする一方で、年間王者かかる最終戦直前の練習不足を嘆いた。

ポイントランキング3位で乗り込み、首位と3打差の7アンダーからスタートすることができた。トータル8アンダー・4位タイで初日を終えたが、10アンダーの首位から出たスコッティ・シェフラー(米国)は「65」をたたき出しでトータル16アンダー。松山とは8打差がついた。

「良いショット、良いパットが打てればスコアは伸びてくる。差は開いてしまったけれど、あしたから少しでも縮めていけるようにしたい」。痛みをゼロでホールアウトすると、酷暑のなか練習場に向かった。逆転での年間王者戴冠に向け、じわりじわりと詰め寄りたい。

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