
<AIG女子オープン 初日◇22日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
苦しい船出となってしまった渋野日向子が1日を振り返った。「ほんとうに何をしているか分からないようなゴルフの状態でもありましたし、天候だったので、終始、意識が飛んでいた」。朝早い時間にスタートした渋野だったが、聖地の難コンディションに歯が立たなかった。
10番から出ると11番でボギー。続く12番でもスコアを落とし、いきなりの2打のビハインドを負ってしまう。それでも14番から2連続バーディで一度はイーブンに戻したが、16番をボギーとすると17番ではトラブル続きのトリプルボギーが来てしまった。ここで一気にスコアを崩し前半を4オーバーとし、後半に向かう。
ますます強さを増す風の中で流れは変えられず、3番からまたしても2連続ボギー。6番でもボギーを叩き、ズルズルと後退してしまった。8番ではおよそ1メートルのパーパットも強い風に押されてカップを外すなど、グリーン上で苦戦を強いられる展開に終わった。
「構えにくさもあったんですけど、なかなかそこは打ち切れなかったなと思います」と風にあおられたグリーンのパフォーマンスについても反省が口をつく。最後まで流れを戻せずに2バーディ・7ボギー・1トリプルボギーの「80」。悔しい1日を終え、「ショットに関しては練習しなければいけないと思うけど、どこが悪かったか、スイングの中で何がいけなかったのかというものを今からしっかり考えながら練習していけたら」と表情も渋い。
午前スタートは72人で午後組がスタートしたばかりの中で、ホールアウト時点で72位タイと大きく出遅れたが、アンダーパーも数えるほどの厳しい戦い。前週の途中棄権を乗り越え無事スタートにこぎつけた大一番で、まずは予選突破に向け2日目はビッグスコアを狙う。