「感無量の意味を初めて知った気分」 河本結が聖地攻略のキーワードに挙げる“ゲーム感覚”

<AIG女子オープン 事前情報◇21日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>

河本結が「全米女子オープン」に続く今季2試合目のメジャーに出場する。「このコースは調子というよりも、いろんな球を打っていかないといけない。明日の朝いろんな球を打って調整しないと」。“聖地”の難しさを肌で感じる毎日だ。
特別な地は気分を高揚もさせる。「感無量という言葉の意味を初めて知った気分です。ゴルフが好きだし、この仕事をやっていて、聖地に来ることができた」。とはいえ、準備で普段と違うことをしないように、そこは徹底。ヤーデージブックでコースをチェックし、風の吹き方もいつもと同じように確認。「何も変わらないというのが1番大事だと思っているので」と浮足立っている様子はない。

2週前の「NEC軽井沢72ゴルフ」で5年ぶりに優勝。その翌週に世界ランクによる繰り上げで急きょセント・アンドリュース行きのチケットを手に入れた。全英出場は、米国ツアーメンバーとしてプレーしていた2020年以来、2度目。その時は予選落ちしているが、充実したシーズンを過ごすなか再び帰ってくることができた。

「全英はいつもやってるゴルフでは通用しない。ゲームとして球を遊ぶ…ではないけど、運んでいかないといけない。グリーンもキレイではないし、細かいアンジュレーションも多い。風が強いからグリーンスピードは速くできないし、ゴルフというゲームの本質がここにある。ここからゴルフゲームが始まったんだなっていうのを楽しみながらやりたい」

球を操りながら、自然の地形を生かしたコースと向き合う。そこで大事なのは、ここでゴルフを始めた人たちと同じような“遊び心”。それを結果につなげていく。

ジュニア時代にプレーした経験のある弟・力からは「いけるよ。めっちゃ難しいと思わないほうがいい」というアドバイスももらった。さらに前回セント・アンドリュースで全英女子が行われた13年にコースレコードタイの「66」を出した佐伯三貴からは、インスタグラムのDMで「右にさえ打たなければ大丈夫」という言葉ももらった。「ここでいい成績を出している三貴さんからの助言は大きい」と、なによりの心の支えになる。

「イメージや球を操ることが、自分の基本技術よりも必要になる。ティとかセカンドからの景色をいっぱい撮って、イメージを作って試合に向かうことを大事にしたい」。頭に叩き込んだことを、初日からプレーでアウトプットしていく。試行錯誤しながら戦う河本の姿が見られそうだ。

externallink関連リンク

AIG女子オープン 初日の組み合わせ&スタート時間 全英女子に史上最多19人の日本勢が出場! では…誰が何の資格で出られるの? 「まだ経験値が足りない…」 渋野日向子が感じた“聖地”の難しさ “聖地”といえばここ! シブコ&桃子が名物で記念撮影【全英フォト】 賞金総額は過去最高の13億円 全英優勝者が手にする額は?
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)