「最後の五輪かも…」“メダルコンプ”へ残すは金のみ リディア・コが納得の13位発進

<パリ五輪 初日◇7日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>

112年ぶりに五輪競技に復活したリオデジャネイロ五輪で“銀メダル”、3年前の東京五輪では“銅メダル”を獲得したニュージーランド代表のリディア・コ。パリ五輪の初日は4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーのイーブンパー・13位タイ発進で「悪かったのは1ホールだけ。ガマンができたラウンドだった」と納得顔だった。
スタートの1番パー4はティショットを左に曲げてボギー発進。3番パー5では2オンさせて取り返すと、8番パー3は1.5メートルにつけてバーディを奪い、前半は1アンダーで折り返した。

悔やまれるのは後半の15番パー4。フェアウェイからの残り141ヤードがわずかに届かずグリーン手前の池へ入り、このホールはダブルボギーで後退した。だが、最終18番パー5は5メートルを沈めてバーディ締め。イーブンに戻してほっとした表情を見せた。

1つ前の組では地元フランスのセリーヌ・ビュティエがプレー。「どのホールもものすごい歓声だった」と目を丸くした。そのビュティエが7アンダーで単独トップ。優勝して“メダルコンプリート”するためには、残り3日で地元のスターを追い越さなければならない。

「リオ五輪は世界ランキング1位で臨んだ。東京はあまり自分に期待しないで行った。今年はカナダで8位と調子を上げてここに入ってきた」と大会前には自信を口にしていた。数々の最年少記録を塗り替えてきたリディアにとっても「五輪は特別」なもの。右腕の内側に“五輪マーク”のタトゥーを入れていることからも、強い思いがうかがえる。「子供の頃オリンピアンになれるとは思わなかった。3回も出場できるなんて…。本当に誇りに思う」と胸を張る。

「『もしかしたら最後の五輪になるかもしれない』と思って臨んでいる。4年後なんて誰にも分からないのだから」。かつての天才少女も気づけば27歳。全身全霊で金メダルをつかみにかかる。(文・武川玲子=米国在住)

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