「なんでそんな飛ぶの?」松山英樹もうらやむ才能 丸山茂樹がかける24歳への“期待”

<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜 事前情報◇7日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>

先週の「パリ五輪」男子ゴルフ競技で、松山英樹が日本男子では初の銅メダルを獲得した。監督を務めた丸山茂樹が火曜日に日本へ帰国し、8日から始まる国内男子ツアー「横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜」の会場に姿を現した。
帰国後の翌日水曜日に会場に現れるやいなや、早速取材陣が丸山を囲みインタビューが始まった。そこで聞かれるのはやはり五輪についてだ。松山の銅メダル獲得には喜びを表し、「本当にすごいです」と日本のエースに賛辞を送った。

松山とともにチームジャパンとして挑んだ24歳・中島啓太についても話題が及んだ。初の五輪はトータル3オーバー・49位と悔しい結果に終わったが、近くで見守っていた丸山はそのポテンシャルに圧倒されたという。「練習場、練習ラウンドでのパフォーマンスは全然(松山)英樹に負けていない」。そんな日本のホープにまつわる、現地でのエピソードを明かしてくれた。

「(中島の)飛距離に英樹が『なんでそんな飛ぶの? なんでそんな高い球打てるの?』って、我々が年をとってから発するようなことを言っていた(笑)。『英樹もそう思う?』って聞いたら、『すごくないですか? あいつの3番ウッド飛びすぎじゃないですか』って言うくらい。英樹から見ても、彼のポテンシャルはうらましいくらいだったと思う」

その才能は、「マスターズ」を含む米ツアー通算9勝を誇る松山も認めるところ。しかし、五輪での中島は「満身創痍。最終ホールはラインも読めないくらい腰が良くなくて、背中一面にテーピングを貼っていた」と、体の状態が万全ではなかったと明かした。

「最後は悔し涙を流していたけど、これが必ず彼のゴルフ人生の大きな糧になる。それを感じて、そこの位置(表彰台)に行ってやるっていうのを目の前で感じられたっていうのは、すごい幸せだと思う」

丸山はそう言って、あたたかい表情で目を細めた。世界のトッププレイヤーたちと同じ舞台で競った経験は、中島をさらに強くさせるだろう。(文・高木彩音)

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