「あまり記憶がない…」渋野日向子が振り返る、5年前の全英V凱旋“シブコ・フィーバー”

<北海道meijiカップ 事前情報◇1日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>

渋野日向子が「北海道meijiカップ」で日本ツアー今季初戦を迎える。今大会は2019年以来2度目の出場。その5年前は“シブコ・フィーバー”真っ只中だったことは、記憶に新しいだろう。
開催前週の「全英AIG女子オープン」を制覇。42年ぶりに誕生した女子メジャーチャンピオンが“凱旋出場”するとなれば、大フィーバーになることは当然だった。全英を終えて帰国すると、分刻みのスケジュールをこなし、開幕前日には「(疲れは)あります。ずっと眠い感じで、(疲労感が)昨日までとあまり変わりません」と話すほど。50社近い報道陣が集結し、混乱を避けるために規制も行われた。

そんななか、連日疲れを口にしながらも、スマイリング・シンデレラは3日間を完走。ファンからの大声援を受けながら千両役者ぶりを発揮し、トータル4アンダー・13位タイで終えた。

「5年前は全英から帰国しての試合だった。そのときは自分のなかでも忙しいというか、いろいろと変わった段階だったので、あまり記憶がないんですけど…」。当時のフィーバーを、5年越しにこう振り返った。ガラリと変わった環境の変化を受け入れることに精一杯だった様子だ。

そして「大切な試合なので、この試合に出させていただけるとなったときはありがたいと思いました」と続ける。「全米女子オープン」で2位に入ったことをきっかけに、一時帰国のタイミングも重なって、このmeijiカップに戻ってくることができたのは喜びだ。

今回はフランスでの海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」から北米、カナダ、北海道という時差もともなう4連戦。「本調子とは思えない」というのが本音でもある。それでも「なかなか難しいなとは思っていますけど、そのなかでも頑張っている選手もいますし、それを言い訳にできないので、ちょっとずつ取り戻していきたい」と意気込みは十分だ。

初日は小祝さくら、吉本ひかるの黄金世代組でプレー。3週間後に聖地・セントアンドリュースで行われる全英の出場権を持つメンバーでもある。「すごく楽しみにしていましたし、ふたりとも調子がいいと思うので、自分に取り入れられるものがあるんじゃないかなと思う。自分のプレーに徹底しながらも勉強したり、盛り上げられるように楽しんでできたら」。北海道で再び旋風を巻き起こしたい。(文・笠井あかり)

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