阿部未悠が前半戦を振り返り うれしい初Vの舞台裏も明かす【インタビュー】

今年4月に行われた「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で国内女子ツアー初優勝を遂げた阿部未悠がインタビューに応じた。うれしい初Vの舞台裏や、前半戦のプレーについて振り返った。
Q.初優勝を振り返って。どんな大会だった?

調整がうまくできないまま始まったシーズン序盤でした。試合をやっていきながら調整できたらいいなと思っていましたが、苦しい部分もありました。スタジオアリスの週は色々なことがかみ合った。たまたまコーチ(目澤秀憲氏)が来てくれたり、たまたま父が初日から見に来てくれたり、いとこが来てくれたり。ルーキーイヤーから応援してくださっている方のメンバーコースで、一緒にラウンドさせてもらったこともあるコースでした。

Q.強い思いで臨んだ大会だった?

最初から思い入れが強かったです。去年の大会も2位で終わって、副賞のカメラが欲しい、車も欲しいとか思っていました。写真を撮るのが好きということを公言しているなかで、カメラだったり写真に関係する大会で優勝できて本当に良かったと思います。父、母とそろって写真を取れたし、いとこやお世話になった方とも写真を取れたのでいい思い出になりました。

Q.初優勝以降はトップ10入りから遠ざかっている状況ですが、ゴルフの状態は?

調子がいい状態で始まったシーズンではないので、『なんで優勝しちゃったんだろう』と不思議なくらい、あの日は上手くいっていました。自分に合っているコースだったんだろうなと思います。自分の調子がどうやったらもっと良くなるのかなと色々試しながらやっているので、それがかみ合う日とかみ合わない日がどうしてもある。その中でケガをしてしまって、何週間かもったいない時間がありました。

Q.アース・モンダミンカップで棄権されたときのケガの状態は?

火曜日に(腰を)痛めてしまって、自分でもびっくりでした。試合は無理して出たんですが、『ちょっと無理だな』ということで棄権しました。次の週も痛くて振れなかったんですが、『振りすぎてたな』とか『ここが大事だったんだ』とか気づけたところもあったので、ケガの功名ではないですが、立て直しのためのいい時間にはなりました。(腰は)今はもう大丈夫です。クラブを振らない時間が長かったので、体調と(スイングの)イメージのギャップがある。戻すのに時間がかかってしまったという感じです。

Q.同世代の古江彩佳選手が海外メジャーで初優勝。阿部選手にはどう映った?

すごかったですよね。(最終日は)すごい追い上げでしたし、ロングパットも決めて。最後のイーグルも劇的で、(18番の)セカンドはカツカツなところを狙っていたし、ああいうゴルフができるのってすごいなと思いました。刺激になりました。

Q.最後に、プラチナ世代として注目される中で優勝できたことは安心感となった?

自分はゴルフを始めたのは早い方ではありませんでした。学生時代も成績が出てた方でもなかったし、全国行っても一番良くて5位みたいな感じでした。でも多くの方に「プロになってからが勝負だよ」と言ってもらえたので、めげずに頑張ってこれました。ルーキーイヤーから優勝争いができる時もありましたが、勝ち切ることができなかった。(2位に入った)去年の富士通レディースでは最終日、雨で戦えなかったことが一番悔しくて。初優勝できたのは良かったですが、『やっとか』という感じがあります。優勝をつかめたことは運も良かったと思いますし、周りの応援があったからだと思います。

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