置き土産は記録ずくめの今季初V パリ五輪代表・山下美夢有が2打差逆転へ

<大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目◇20日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

パリ五輪代表の山下美夢有が今季自己ベストの「64」をマークした。7位からトータル18アンダー・3位に順位を上げ、首位との差4打差から2打差に縮めた。正午時点で気温34.2度となった酷暑のラウンド。それでも、前日までとは違って笑みが絶えない。「えっ!? そうでした? 自分では分からないです。いつもと同じでしたけど、楽しみながらやっています」という反応もまた笑顔だった。
第3ラウンドの平均ストロークは『68.6462』でツアー最少を記録した。予選落ちのないトップクラスの選手がそろう2023年の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」第2Rの『68.8462』を更新した驚異のバーディ合戦にも、8バーディ・ボギーなしできっちりと勝ち抜いた。

自己ベストは22年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」第1ラウンドでマークしたツアー記録でもある「60」。2日連続の「67」だった前日に「爆発的なスコアを出したい」と話していた2季連続の年間女王にとっては、まだ物足りないスコアだったかもしれないが、3メートルを沈めた2番パー4から4連続バーディを奪うなど待望のラッシュに気分が悪いはずもなかった。

「ビッグスコアかな…。う~ん。まだ打ち切れないパットもあったし。でも、重いグリーンにタッチはだいぶ合ってきた。ショットも悪くない。全体的に良かったと思います」。最終18番パー4はピンまで135ヤードからピンそば50センチにつけてバーディ締め。日本ツアーはここまで出場8試合連続で1ケタ順位を記録しているが、届きそうで届かなかった今季初Vの道筋が見えてきた。

4日間大会の最少ストロークVは16年「大王製紙エリエールレディス」でテレサ・ルー(台湾)がマークした264ストローク(24アンダー)。優勝争いに必要な数字を問われると「28、29アンダーとかは行くと思う。いかにどれだけ取れるかの勝負なので」と答えた。今季初Vを果たせば、新たな勲章もついてくる。

6月の「ニチレイレディス」第2ラウンド途中からの連続ノーボギーは81ホールに伸びた。ツアー記録は勝みなみの87ホール連続。4日間大会では史上2人目のボギーフリーVと連続ノーボギーの記録もかかる最終日。すべてをまとめて手にして、いざ五輪へー。気持ちよくパリに出発するためにも、このシナリオは譲れない。(文・臼杵孝志)

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