
今夏に、マインツに加入することが決定していた日本代表MF佐野海舟が逮捕されたことを受け、ドイツメディアも日本での報道を元に、この一件を伝えている。
17日、佐野が30代の女性に対する性的暴行の疑いで逮捕されたことが、一部メディアにて報じられると、同日には同選手の前所属先である鹿島アントラーズが「既に移籍手続きは完了しておりますが、元所属選手に関する事案であるためクラブとしても大変憂慮しております。事案の性質上、クラブでは詳細について把握できないため、今後の状況を注視してまいります」と声明を発表していた。
そして、現地メディアも日本での報道を元に同選手の逮捕を伝えている。ドイツ大手紙『ビルト』は「ブンデスリーガのニュースター候補が逮捕」と取り上げ、「レアンドロ・バレイロ(ベンフィカ)の後継者である日本人MFが、女性に対する性的暴行に関与したとされている」とした上で、「サノは、今月21日から新しいクラブで練習を始める予定だったが、これは実現しそうにない」と見解。一方で、クラブ側の対応については「マインツは、現時点ではこの疑惑についてコメントすることを望んでいない」と報じている。
また、地元メディア『アルゲマイネ・ツァイトゥンク』は「カイシュウ・サノは、ブンデスリーガのマインツの新戦力として紹介された後、2週間の特別休暇を与えられた」と指摘しつつ、「23歳の日本人は、21日からブルヒヴェークでトレーニングを再開する予定だったが、日本からの最新情報によると、これは叶わなくなったようだ」と、こちらも予定通りのチーム合流は見込めないことを明らかにしている。
2000年12月30日生まれの佐野は現在23歳。2019年にFC町田ゼルビアでプロキャリアを始めると、2023年に鹿島アントラーズに加入した。Jリーグ屈指の“狩人”として評価を高め、同年に日本代表デビュー。今年1月に行われたアジアカップにも出場し、今夏には自身初となる欧州挑戦としてマインツと4年契約を締結していた。