56歳になっても“美スイング”は健在 伊澤利光が“週5”で使う93.5センチの魔法の器具とは?

アーノルド・パーマーが「キング・オブ・スイング」と称した美しいスイングの持ち主の伊澤利光。国内では1995年の「日本オープン」を皮切りに、通算16勝を挙げ絶大な人気を誇った。2001年の「マスターズ」では初出場で4位タイに入り、02年には丸山茂樹とともに「WGC-ワールドカップ」で世界一と海外でもインパクトを残した。
56歳になった今は国内シニアツアーを主戦場としているが、その華麗なスイングは健在だ。人間だれしも加齢により、若い頃に比べて柔軟性は落ちるもの。それを少しでも防ぐために「週5回」使っているものがあるという。ある試合の伊澤の宿舎に潜入取材をした。

部屋に入ると1本のストレッチポールが転がっている。「これね、ただのストレッチポールじゃないんですよ」とニンマリする伊澤。おもむろにポールを横向きにして腰部分に当てる。伊澤が上下に動きながらストレッチをしているように見えるが…右手に持った円盤のボタンを押しはじめた。

ブルブルブルブル…と振動が始まった。腰や背中、臀部、そして上体を起こして太モモ裏とふくらはぎに当てる。続いてポールをタテにして寝そべり、背骨や肩甲骨周りを中心にほぐしていく。「“ブルブル”が気持ちいいんですよ」とただのポールではなく振動機能がついている。これはゴルファーにもお馴染みのドクターエアの『ピラティスロール』と呼ばれるもので、全長約93.5センチ、直径15センチのサイズ感だ。振動は5段階で調整できる。

「この6月から使っているのですが、お風呂上がりとかゴルフ前に10分ぐらいのって、ほぐしてからストレッチをします。また腰にハリを感じたら集中的にやったり、かなりほぐれますよ」。ポールに乗ったら30分ほどストレッチを行う。柔軟性を保つためにこの30分が日課になっているという。

以前はガンタイプのマッサージ機を使ったこともあるが、「体の表面をやる場合はすごく効果がありますが、背中とか腰とか裏面は届かないし、無理に当てても体勢がきついですから。年なので(笑)。これは寝そべるだけでいいのでとても快適です」と目じりを下げる。

レギュラーツアー時代は専属のトレーナーがラウンド前後にケアをしてもらっていたが、シニアになるとセルフケアが増えたため、「気軽に(ストレッチが)できるのがいい」としながら、「まだ夏なので使っていないんだけど…」と前置きしたう上で「あったかくなるんですよ。冬の寝起きとか乗りたくなっちゃいますね」と45度以下に温まるヒーターモードがあることも教えてくれた。

先日は海の向こう「全米シニアオープン」で藤田寛之がプレーオフで惜敗して2位となった。当然伊澤も刺激を受けている。体の柔軟性を保ちながら、美スイングで再びアメリカで旋風を起こすことに期待したい。

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