自分への怒りあらわ「上がりがクソでした」 池田勇太の日本プロ総括

<日本プロゴルフ選手権 最終日◇7日◇富士カントリー可児クラブ 志野コース(岐阜県)◇7164ヤード・パー71、7201ヤード・パー72>

昨シーズンは賞金ランキング69位でシード権を喪失した池田勇太。今大会には14年「日本オープン」優勝の資格で出場し、トータル12アンダー・14位タイの好成績をおさめた。だが、最後の最後に叩いたボギーで自分への怒りをあらわにした。
初日は「66」をマークし、5位タイの好発進。「アイアンショットが良かった。いい感じで仕上がったかな」と笑みもこぼれた。さらに2日目も「67」と好スコアをマーク。前半は「あまり運が向かなかった」と伸ばせなかったが、「後半はいい流れでやれていました」と4つのバーディを奪い、4位タイで決勝に駒を進めた。

ただ、3日目は2バーディ・1ダブルボギーとイーブンパーのラウンドとなり、13位タイへ後退。最終日は前半の2番パー5でイーグルを奪うと、3番と5番でバーディを奪い一気にスコアを4つ伸ばした。その後は伸ばしあぐねて17番までパーを並べる展開に。迎えた最終ホールは、ティショットを左のバンカーに入れると、セカンドはグリーン花道へ運んだ。そこからパターを選択するもグリーンを上り切らず、転がり戻ってきてしまい、結果はボギー。「69」と3つ伸ばしたものの、厳しい表情でのホールアウトとなった。

つかみかけた復調の兆しが、手をすり抜けたような思いだったか。ラウンド後は「上がりがクソでした」と自分自身への怒りを込めた一言で総括。足早に会場を後にした。

今季初出場となった「〜全英への道〜ミズノオープン」では予選を通過したものの、47位タイ。下部のABEMAツアーにも2試合出場し、26位、12位と上位には入れていない。それだけに、試合勘を取り戻しながら復活を期す38歳にとって、プロ日本一決定戦での上位争いは収穫になったはずだ。

次戦は「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」(7月11日開幕)に出場予定。灼熱の岐阜決戦から一転、北の大地が舞台ということで「暑いながらに、体力の限界です」と口にした若大将の体力的にも、少しは余裕ができるかもしれない。時期尚早かもしれないが、復調傾向にある池田の活躍を期待せずにはいられない。

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