「実は…」 シード選手なのに“主催者推薦”出場 15位発進の尾関彩美悠に何が…

<ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ 初日◇4日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6667ヤード・パー72>

シード選手の尾関彩美悠が今週はなぜか主催者推薦で出場している。どうして? 3バーディを奪い、今季6度目のボギーなしの「69」で15位発進の21歳が、「実は…」と切り出した。
「エントリーを忘れていました。気がついたのは締め切りの2時間後でした。慌ててJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)に連絡したけど、ダメでした」。エントリーは父でコーチの美成さんが担当しているが、当該試合の3週前の金曜午後5時までの締め切りをうっかり失念。「すごく落ち込んでいました」という父を救ったのが主催者推薦。「すごくありがたかったです。私以上に父が一番安心していました」と北海道に乗り込んで来た。

今季はここまで17試合に出場し、4月の「パナソニックオープンレディース」で2位となるなど4度のトップ10入り。メルセデス・ランキングは14位につけている。「春はいつも調子が上がらないのに今年は悪くない。ショットが安定しているのが一番大きいと思います」。インから出たこの日も13番パー4で残り115ヤードの2打目をピン3メートルにつけて最初のバーディを奪い、3番パー5は5メートル、5番パー3は7メートルを沈めるなど得意のパッティングもさえた。確かな手ごたえをつかんでいるプロ3年目のシーズン。「しっかり狙っていきたい」と2022年9月の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」以来となる2勝目を見据えている。

来週は試合のないオープンウィーク。「地元の岡山でゆっくりするつもりです。ショッピングにも行きたい」。シーズン前半戦を締めくくる今大会をあわや欠場するところだったが、不本意な2週間の“夏休み”は回避。「こういう試合で結果を残せたら父も喜ぶと思います」。北海道特有の洋芝も「結構好きです」と苦にしない。首位とは4打差。昨年の4位を上回る結果を残せば、うっかりミスも笑い話となる。(文・臼杵孝志)

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