平均320ヤード超! ツアーNo.1の飛ばし屋・河本力が意識している“タテ”のフットワーク

男子ツアーにおける“飛ばし”の絶対王者、河本力。破壊的なインパクト音とともに、ボールは風を切り裂いて飛んでいく。2022年は平均315ヤード、23年は平均322ヤード飛ばし、2位を大きく突き放してドライビングディスタンスのタイトルを2シーズン連続で獲得した。今季も平均321ヤードでトップを独走する河本に、飛ばせる下半身の使い方を聞いた。

僕は左右への体重移動のイメージはなく、下半身をタテに使ってパワーを生み出すことを意識しています。テークバック時でグッと右足で踏み込んだら、インパクトで左尻を引きながら左足で地面を強く押し込む。そうすると、自然に左ヒザが伸びて遠心力が働き、ヘッドが走ってくれます。

下半身を使う上で大事なのが、インパクトで左足の付け根に乗る動き。この感覚がないとスエーにつながるからです。左手親指を左足付け根に当てながらシャドースイングをしてみると、左足の付け根に乗る感覚が分かるはず。左手親指が左足付け根に埋まるくらい左足付け根に乗れれば、スムーズに左ヒザを伸ばしてスイングできます。

また、スイング中、右足はずっと地面に刺さっているイメージで振っています。そうすると、バックスイングでも右足付け根に乗れて、ダウンスイング以降も地面を押し込めます。下半身が使えるとドライバーで10ヤードは飛距離が伸びますよ。

■河本力
かわもと・りき/2000年3月生まれ、愛媛県出身。ルーキーシーズンの22年に2勝を挙げて賞金ランキング9位に入った。昨年は未勝利に終わったが、2年連続でドライビングディスタンスのタイトルを獲得している。女子プロの河本結は姉。大和証券所属。

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●曲げ伸ばししやすいだけに、使い方を間違えれば即ミスにつながる『ヒジ』と『ヒザ』。関連記事【ヒザを使えばスイング安定!? 岩井姉妹に学ぶ正しいヒザの使い方】では、臼井麗華や藤田さいきなどの多数の女子プロを指導してきた大本研太郎が、『ヒザ』の正しい使い方をレッスンしている。

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