「気楽にできたかもね」 ブライソン・デシャンボーが車に置き忘れた“仕事道具”

<全米オープン 初日◇13日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

理論派として知られるブライソン・デシャンボー(米国)は、大事な“仕事道具”が手元になくとも好プレーを見せた。ラウンド開始前にヤーデージブックをなくしたものの、4バーディ・1ボギーの「67」をマーク。首位と2打差の4位タイで滑り出した。
「(ヤーデージブックがなくても)大丈夫だったよ。キャディのバックアップもあるし。気楽にできたかもね。幸運なことに、オフィサーのおかげで手元に戻ってきたよ」。10番ティに向かうため選手シャトルに乗り込んだ時に落としたというが、そんなトラブルはノープロブレム。不便なことではあったが、いつものダイナミックなプレーに影響はなかったようだ。

ドライバーを振り切り、花道までティショットを運んだ13番パー4でバーディ先行。18番ではネイティブエリアからグリーン手前にこぼれたが、チップインバーディを奪った。2メートルにつけた3番、2オンに成功した5番パー5でも伸ばし、首位に近づいていく。7番で落としたが、ボギーはこのひとつだけ。そんな好スコアに頬も緩みっぱなしだ。

開幕前にはティショットでは刻んで戦略的なゴルフをしたいと話していたデシャンボーだが、この日はドライバーで快打を響かせる場面も少なくなかった。「ファンタスティックなドライビングができた。そうしたらアイアンショットもコントロールできるからね」。ドライビングディスタンスは336.1ヤードで全体5位につけた。フェアウェイキープ率は86%、パーオン率も83%と高水準。自らの強みを生かした。

「マスターズ」の6位、「全米プロ」での2位に続き、海外メジャー今季3戦目も絶好調。2020年以来の全米制覇にも期待がかかる。「精神的な疲労でいうと、おそらく、長い長い時間のなかで一番大変だったと思う。回復が大事だね」。メジャー2勝目へ“三度目の正直”となるか。

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