大里桃子にとってフェードはメリットだらけ 「飛んで、止まって、マネジメントしやすい」

<ニチレイレディス 事前情報◇13日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

先週の「宮里藍 サントリーレディス」で3年ぶりのツアー通算3勝目をつかんだ大里桃子。「会場で会う方々にも『自分もうれしかったよ』って声をかけてもらうことが多くてすごく嬉しかったです」と夢見心地のままプロアマに出場した。

先週の優勝で「AIG女子オープン」(全英)の出場権を獲得したが、優勝会見では「パスポートを用意しないと」と話していた大里。試合後は実際に地元・熊本の役場に足を運んだそうで、「皆さん笑顔で出迎えてくれて、『もう来たの』って言われました」と地元エピソードも披露し、報道陣の笑いを誘った。

復調のきっかけとなったのは昨夏の「日本女子オープン」最終予選でたまたまチャンレンジして好感触だったフェードに球筋を変えたことだった。「元々ドローの時でも弾道は低い方ではなかったんすけど、調子が悪くなってからどんどん球が上がらなくなっていた。ドローだと球がどっちに曲がるかわからなくなっていた」。こうした背景もありフェードへの変更を決断した。

持ち球をドローからフェードに変える大胆なチェンジであるが「全然難しくなかった」とキッパリ。その極意を少しだけ教えてくれた。「スイングはそれほど変えずに、アドレスを変えています。フェードっぽい立ち方をして、肩もスタンスも開いてオープン目に構えて、フェードを打つっていう感じです。ボールは左寄りですね」。ざっくりとした表現ではあるが、これが大里流の打ち方だ。

そしてフェードに変えたことでこんなメリットも。「気持ちよく振れるようになった分、逆に飛んでくれる。10ヤードは伸びている」。さらに「セカンドショットでもグリーンでも球が止まりますね。今の方がマネジメントをすごくしやすいです」と大きな武器になっている。

そして、自身初の2週連続優勝へ期待がかかる今大会。報道陣からの問いかけに「そこまで気負いはないけど、『できるし』って感じで(笑)」とおどけてみせた。ただ、ここからは真剣な眼差しで「前半のうちに1勝できたので、複数回優勝っていうのは今後の目標でやっていきたい」と中盤戦以降の意気込みを口にした。(文・齊藤啓介)

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