
【モデルプレス=2024/06/13】『文學界 2024年6月号』(文藝春秋)に掲載されたクリープハイプの尾崎世界観による小説『転の声』が、第171回芥川賞候補作に選出された。
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◆尾崎世界観「転の声」芥川賞候補作に
掲載時から話題沸騰の同作は、第164回芥川賞候補作となった『母影』以来、3年半ぶりとなる待望の中篇小説(約230枚)。本作品を収録した単行本『転の声』は、7月11日に文藝春秋から発売される。(modelpress編集部)
◆内容紹介
舞台は、ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会。ロックバンドのフロントマン・以内右手は、長引く喉の不調が招く不安に追い詰められ、とうとうカリスマ“転売ヤー”に縋りついてしまう。
「俺を転売してくれませんか」。自分たちのチケットに“プレミア”が付いていく。高額取引の痕跡をファンのSNSで確認するたびに、湧き上がる後ろめたい喜び。
尾崎世界観にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。
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