19歳・山本優花が「64」で首位浮上 ビックタイトル獲得へ「自分のプレーが出来るように」

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日日◇12日◇我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県)◇6679ヤード・パー72>
26位からスタートした19歳の山本優花が8バーディ・ボギーなしの「64」を叩き出し、トータル10アンダーで単独首位に躍り出た。「64」は2008年大会(廣野GC)の香妻琴乃に並ぶ「日本女子アマ」の18ホール最少スコアタイとなった。東京ロイヤルゴルフ倶楽部(神奈川)で働きながらプロを目指す19歳は、3度目のプロテスト挑戦を前にビッグタイトル獲得のチャンスが巡ってきた。
前半のインで3つスコアを伸ばした山本は後半でさらに爆発。1番パー4は残り140ヤードから4メートルにつけてバーディ、2番パー4で12メートルを放り込むと、3番パー3は175ヤードを5番ユーティリティで2メートルにつけてバーディ。続く4番も取って、4連続バーディと一気にスコアを伸ばした。

最終ホールの9番もバーディで締めた山本は「パッティングはそんなに得意ではないのですけど、きょうは入ってくれました。初日からグリーンがきれいで好きな感じだなと思っていました」。今大会に向けて、100ヤード以内のアプローチを磨いてきたことで、ミスを恐れずに攻められているのも、好スコアの要因だ。

初挑戦だった一昨年のプロテストは1次で敗退。「プロになるのは遠いなぁと思っていたのですけど、昨年は最終まで行けたので、成長を感じたし、もうちょっと頑張ればと思っています」。今大会で優勝して、一足早く、最終プロテスト進出を決めるという展開も頭をちらつき始めた。

東京ロイヤルGCではキャディバッグの積み下ろしなどを担当。仕事を終えた午後2時ごろからハーフをプレーし、練習場で1時間ほどボールを打つ。「試合や練習ラウンドがあるので毎日とはいかないんですけど、週に3~4日はそのスケジュールを繰り返しています」。日々の練習の成果は確実に結果に表れ始めている。

プロテストに向けても大事な決勝ラウンド。「大きな試合でこんないい位置でプレーした経験がないので、どうなるのかなあって感じです。緊張するとは思うんですけど、できるだけリラックスして、自分のプレーが出来るように頑張ります」。明秀日立高で1学年上だった佐藤心結、小暮千広はプロテストに合格。2人の先輩に続くためにも、ここで大きな一歩を踏み出す。(文・田中宏治)

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