日本で過ごした2週間では“おそれ多い”遭遇も 勝みなみも全米女子OPから刺激「自分も頑張ろうって思えた」

<ショップライトLPGAクラシック 事前情報◇6日◇シービューGCベイC(米ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

勝みなみが、体調不良で途中棄権した5月の「ミズホ・アメリカズオープン」以来3週ぶりの試合に出場する。5日にはプロアマで18ホールを回り、コースの状況、ポアナ芝で“ポコポコ”と跳ねるグリーンなどをしっかりとチェックした
その棄権の原因になった腹痛に関しては、すっかり完治。いつも通りの笑顔と元気な姿をひさしぶりにコースで見せた。15位になった昨年大会よりもグリーンが軟らかく、それにともないボールの跳ね方も激しさを増したように感じる。だが「芝の影響も受けやすいけどそこは気にせずに。距離感だけしっかり合わせられるようにあした練習したい」と、不規則な動きに惑わされることなく、常にカップを狙い続ける。

日本で過ごしたここまでの2週間は充実した時間になった。ミズホの翌週は、早朝3時ごろに目が覚める生活が続き、ジムで朝練を繰り返した。そこでの一日では、こんな“出会い”も。「私が先にウェイトしてたら、後から母が来て、『みなみ! 下の階に新日本の矢野さん(新日本プロレスの矢野通)がいるよ!』って。最初は『ウソだー! 似てるだけでしょ』って言ってたけど、見たら本当に矢野さんがいました(笑)」。大のプロレスファンの勝にしてみれば、うれしい遭遇。「おそれ多くて話しかけられはしませんでした」というが、テンションが一気に上がるできごとになった。

そして先週は「ゴルフ三昧」の毎日。千葉や茨城などのコースでプレーをしていたため、試合勘も問題なさそうだ。今週の月曜日に渡米し、7日(金)開幕の3日間大会に向け準備を進めている。

その先週は「全米女子オープン」の開催週。勝は世界ランクで出場資格を満たせず、予選会も通過できなかったため、プレーすることは叶わなかった。それでもX(旧Twitter)で動向はチェック。「みんな頑張っていてすごい刺激をもらえた。(笹生)優花も優勝して私もうれしかった」。もちろん出られなかったことへの悔しさはあったが、「しぶこ(渋野日向子)も2位。ずっと悩んでいてなかなか結果が出なかったから、よかったな~って。自分も頑張ろうって思えたいい一週間でした」。同学年の選手の活躍も力になったようだ。

今季は7試合に出場し、4月のメジャー大会「シェブロン選手権」の9位など、トップ10入りは2度。ポイントレースでも63位とシード圏内を維持し、再びシーズンが“再開”する。予選落ちした際などにも、会場を訪れ徹底的にアプローチ練習を重ねてきたことで、「いろんなクラブを使ってできるようになったのでそこはいいかな。イメージも少しずつ変えることができている」と上積みも感じられている。

「去年も予選を通過してるし悪い印象はない。ウェッジ次第というかバーディを重ねて、どれだけ粘れるかが勝負。ショットはそこまでよくないけど、少しでもいいものをつかみたい」。充実の2週間の効果を、発揮したい。(文・間宮輝憲)

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